2009.01.11

名古屋の味:きしめん篇/蹂躙さている

 昨日、某巨大ショッピングセンターのフードコートに行き、昼食を摂った。その時、むしょうにきしめんが喰いたくなっていたので、きしめんを頼む。出てきたきしめんは、ちゃんとホウレンソウは乗っているし、カマボコも乗っている。いや、きしめんのトッピングに決まりはないから何が乗っていてもいかんとは言えん(でも、ネギが乗ってないと泣くぞ)。麺も、おそらく冷凍ものだが、フードコートなら、冷凍もので十分である。問題はつゆである。讃岐うどん用の薄い色のつゆにきしめんがたゆたっておるのだ。いかん。これは許せん。名古屋名物を標榜するのであれば、ちゃんとつゆも名古屋色、濃い色のつゆにせねば嘘だ。

 そもそも、この店、名古屋食を看板に掲げて味噌煮込みとか天むすとか売っている店だ。そんな店でこのようなきしめんを出すのは許せん。しかも、きしめんとセットになった天むすは冷え切っているし。コンビニとかの作り置きは仕方ないにせよ、店頭で出す天むすが冷たいとはどういう了見だーーっ!と、いうことで、この店の「名古屋」は、嘘偽りの塊である。

 そういえば、同系列のショッピングセンターのフードコートには「讃岐きしめん」なんてわけのわからんものを出して喜んでいる店がある。この店、讃岐うどん愛好者ときしめん愛好者双方からそっぽを向かれてもよい。そもそも、こんなきしめんを愚弄する店では買わないのだが、こんな店で買う奴がいるんだよなぁ。

 おい、きしめんよ。おまえ、相当バカにされているぞ。

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2006.06.18

名古屋の味>千なり編

 とある事情で、千なりをいただいた。千なりの箱詰めは、8・10・12・15・20・24個入りの6種があり、今回いただいたのは15個入り。相手の本気さが評価される大きさである。ちゃんと、小豆粒あん、抹茶あん、紅粒あんがセットされているのもうれしい。その箱の中に「両口屋是清の 千なり わらべ唄」が書かれたリーフレットが同梱されていた。TVCMのバックに流れているあの歌である。作詩:阿久悠、作曲三木たかしとある。さすが老舗両口屋是清、たかがCMソングにも手を抜いていない。今日の本題はこれ。

 CMの場合、放映時間の関係で、CMソングがフルコーラスで流れるのはめったにない。天気予報のバックに流したため、フルコーラスが知られている「青柳ういろうのうた」なんてのは特殊な例である。この「千なり わらべ唄」も、本来は2番まであるうちの1番のみ、しかも、中間の部分を抜いて、頭と尻をつなげた状態で使われている。「お里帰りにあの娘が買うた 千なり一箱二箱三箱」のあと「尾張名古屋の千なりは~」とつながる。

 今日発見されたリーフレットには、その3箱の使途が明記されていたのである。削除された頭と尻の間に、恐るべき事実が隠されていたのである。曰く、

 「婿を頼みに一箱つかい おさななじみに一箱つかい 後の一箱親孝行」

 CMソングのカット版では到底理解できない、この千なりわらべ唄のストーリーが浮かび上がる。奉公先から里帰りし、ついでに婿を頼む。その際持参する手土産は、名古屋では非常に重要であり、変なものは持ってゆけない。両口屋是清の製品なら、ネームバリューもいいだろう。その中で、名古屋手土産の法則「大きい・重い・かさばる」に該当する製品をを考えに考えて千なりにいたる、そういうストーリー。いいなー。いっぺん、フルコーラスで聞きたいなぁ。

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2006.01.02

名古屋の味:雑煮編、まっぺん

 正月である。雑煮である。

 既出の通り、名古屋の雑煮は、決して赤味噌仕立てではない。醤油味である。前回の書き込みでは内容がよくわかんないようなので、レシピも合わせて書いてみる。

 まずは、ダシを取る。ご家庭により、登場人物は違うだろうが、名古屋の場合は、たいてい鰹節でダシを取る。特に、雑煮の場合は、あとでコンタミが起きるので、かつお出しにすべきである。まぁ、うちはめんどくさいんでインスタントだしなんだが。ダシが取れたら醤油で味をととのえる。名古屋は、汁の色が濃くても気にしないので、色はいたって濃い。

 これに、餅菜・正月菜と呼ばれる小松菜と餅をぶちこみ、煮る。順番は、餅菜を入れ、その後に餅を入れる。こうすると、鍋に餅が付かないのでいいそうである。さて、餅はうちでは焼かない。日経の食べ物新日本奇行では、愛知県は61.7%が焼き、38.3%が煮るという結果が出ていたが、あたしは、名古屋の雑煮はそのまま煮るもんだと信じて疑わない。

 餅が柔らかくなったら、おわんによそう。さて、これからが肝心。よそった上から花かつおをかける。量にして、花かつおの小分けパック2袋分くらい。そして、花かつおが踊っているうちに、食卓に出し、いただくわけである。この汁物に花かつおをかけて食べる文化って、そんなにないんじゃないかなぁ?しかも、名古屋でも、花かつおをかけるのは、この雑煮ときしめんだけである。(サービスのいいうどん屋だと、うどんにもかけてくれることもあるが)したがって、ダシを鰹以外で取ると、ここでコンタミが起きるわけである。

 ちなみに、貧乏なうちの実家では、餅菜でなく白菜を使用、そのかわり、鶏肉を加える。また、奥さんの実家ではシイタケが仲間入りするそうであるが、基本は澄まし汁+餅菜だけである。

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2005.09.09

名古屋の味:突撃編 みそ中華

 日経の野瀬さんは、やっぱり名古屋が好きである。今日の日経ネットに尾張旭のみそ中華についての記述があった。へ?尾張旭にそんな名物あったかいな?

 世の中、いろんなラーメンがあり、各店でスープを競っている。その中で味噌味というのが存在する。味噌ラーメンである。味噌ラーメンをたくさん食ってきたが(と胸を張るほどの数じゃないけど)、名古屋の赤味噌文化に慣れ親しんだあたしの舌をうならせるほどの味噌ラーメンに出会ったことはない。そもそも、赤味噌じゃないじゃん。赤味噌じゃなきゃ味噌と名乗っちゃいけないんだよ(名古屋人的感覚)。ということで、味噌ラーメンには愛想をつかしていたのだ。ところが、今日の日経ネット。味噌中華!あたしに対する挑戦だな!某こばりんさんもがんばっているようなので、対抗上燃えざるを得ない。

 早速ぐぐる。「尾張旭 みそ中華」・・・・ばばーん。うどんのいなや。なんですと?あたしの家の近所であるうえに、ここは名物ジャンボきしめんが有名であり、何度か行ったことはあった。しかし、しげしげメニューを見たことなかったな。で、当然突撃である。

 出てきたものは。中華そばに味噌汁(当然赤味噌。若干甘みが加えてあるか?)がかかっており、トッピングは少量のモヤシと半分に切ったハム、そしてネギである。もう、べたべたのみそ中華である。そして、これこそ味噌ラーメンと言っていい商品であろう。しかし、味噌汁と中華麺の異種格闘技。おそるおそる食べてみる。意外にいけるじゃん。どんどん喰い進める。麺も、腰があってうまい。誰が考えたか知らないが、絶妙である。そして、落ち着いて周りを見回すと、みそ中華を頼む人が5人に1人くらい。まぁ、このうち2割はネットを見て来たんだろうが、驚くべき普及である。

 今回は、どんなもんが出てくるかわからなかったので、ストレートで頼んだのだが、この味噌なら天ぷら(この店はかき揚げだが)を浮かせても、おいしくいただけるはずである。ちなみに、この味噌スープはラーメン専用ではなく、うどんでもきしめんでもOKで、通常のだしより20円くらい高いだけである。うん、うちでとん汁作ったとき、うちではうどんにかけて食するのだが、今度は中華麺にかけて喰ってみようじゃないか。

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2005.08.31

検証:名古屋の味 世界の山ちゃん幻の手羽先味

 長久手全国物産展に乗じて、各地で名古屋フェアみたいなのをやっているのだが、名古屋地盤うにー系列のサークルKもがんばっている。

teba

 スナック菓子に食品フレーバーをつけて、ご当地スナックとしているものは多数あるが、この「世界の山ちゃん 幻の手羽先味」は、コーンチップに手羽先味をつけている。こういったものとしては、名古屋には、八丁味噌味のプリッツが売られているが、おまえ、そもそも、赤味噌なんて味噌と認めてないだろ?という奴がいやいや開発したような、およそ八丁味噌なんか想像できないような味に仕上がった失敗作しかなかった。さて、これは。さすがに、ベースがコーンチップなので、その風味が出るけど、しばらくして、世界の山ちゃんの手羽先の味がけっこう再現される。味は本物に比べればそうとう控えめであり、物足りなさを感じるのだが、食べ終わった後、あのコショウのぴり辛さが残るところまで、きちんと再現されている。このスナックを喰って本物の味を想像することは不可能だろうが、本物を食べたことがある人は、ああ、そうそう、こんな味と思える。でも、やっぱり、本物くいたい。

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2005.08.29

検証:名古屋の味 小倉&マーガリンモナカ

 昨日、近所のサークルKにいったらこんなものが。名古屋に昔からあるのは「小倉トースト」で、トーストにバターを塗り、さらに小倉あんを載せていただくものである。それを菓子パンに反映したのが「小倉&マーガリン」である。この菓子パンをモチーフに、旧来からあるアイスもなか小倉入りを改造したのがこれである。

 タイトルに「名古屋名物」と打たないのが正直でよろしい。しかし、「名古屋風」っていうのは「日本最大級」とか「業界最安値を目指します」とかいう表現方法と同義じゃないのか?
 中身は容易に想像できた。旧来のアイスもなか小倉入りにマーガリンを一筋入れるか、アイスクリーム部分にマーガリン風味を入れるか。実際に食したところ、後者であった。そうだよなー、アイスの中にマーガリンごろんじゃまずいだろうし、そもそも、マーガリンが入っているところしかそれっぽくないもんな。原材料を見ると「マーガリン」の表記があるので、マーガリンフレーバーを加えただけではないようだ。しかし、これを天下のグリコがやっちゃうんだもんなーとふと思い起こしてみると、われわれの中で伝説として伝えられる「カレーヨーグルト」を作ったのも確かグリコだったような。グリコには毒物研究科がいるんだろうか?

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2005.08.17

検証:名古屋の味 みたらしだんご編

 奥さんのお友達からの3つめのもの。

 みたらしだんごについては、既述である。

 その後、いろんなのを見ると、みたらしの玉の個数は関西では5つ玉、関東では4つ玉が主流だそうである。名古屋のみたらしは、5個と条例で決まっているのだが(決まってない、決まってない)、確かに、上七軒の舞妓さんの紋が5つ玉団子であるので、関西地方も5つ玉なのであろう。

 しかし、名古屋のみたらしだんごは −○○○○○−−−であるのに対し、
あたしが京都で食べたみたらしだんごは −○−○○○○−−−であった。団子焼き器の幅が名古屋では5個デフォルトなのだが、京都は4個幅なんだろうか?まぁ、いずれにしても5個である。これが関東の方だと4個がデフォルトになるらしい。愛知県内でも、豊橋の名物のみたらしは、ひと串4個だそうである。

 さて、本題。あたしが名古屋で食べてきたみたらしは、甘い醤油味である。(ただし、関東の方みたいな甘さではない)奥さんのお友達はきな粉味が存在したとおっしゃる。しかし、あたしは、店で焼いているみたらしにきな粉味を見たことがない。で、うちの親父に聞いたところ、今はめったに見ないが存在したとのことである。そういえば、和菓子屋さんなんかの店頭ショーケースなんかに醤油味とともに置いてあったようなないような。そもそも、うちは和菓子屋さんに行きつけていないので、そこらへんよくわかんない。名古屋のみたらしだんごが、醤油・きな粉両派があったのが醤油主流に変化したのか、きな粉が地域特有の変種なのか、現状では判断しかねております。

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2005.08.16

検証名古屋の味 いがまんじゅう編

 これも奥さんのお友達からいただいた情報。ただ、うちは、子供が男しかいない家だったので、ひな祭り関連の記述は正確さを欠くことがあると思われますのであらかじめ、おことわりしておきます。

 ひな祭りなど、祭礼に合わせていろいろな料理が各地で作られるのだが、名古屋のひな祭りには、「おこしもの」が登場するのは前述の通りである。おこしものは、シーズンになると近隣のスーパーで販売されるほどポピュラーなものであるのだが、女姉妹しかいないうちの奥さんの実家では登場せず、うちの奥さんはバイト先で出されて初めて知ったと証言しているため、家によってかなりばらつきがあるのかも知れない。逆に、男姉妹しかいないあたしの実家には、おこしものの木型があるのだな。

 さて、いがまんじゅう。

 いがまんじゅうは、おこしものとは逆に、あたしの実家ではその存在すら知らされていなかった。それに対し、うちの奥さんは存在は知っていた。かのように、地域の縁起物のような食べ物は、家によって、あるいは、ほんの少しの距離だけで違うものらしい。このいがまんじゅうも、名古屋とは言っても、愛知県の三河地域が主流のようである。

 「いがまんじゅう」というものを検索してみると、主流は北関東のようである。ホームページの記述を勝手に要約すると

栃木県の郷土料理。米粉の皮であんを包み、その外を赤飯で覆う。(@とちぎ)
埼玉県の郷土料理。小麦の皮でまんじゅうを作り、その外を赤飯で覆う。(加須市HP)

 ということで、中心部は粒か漉しかは不明だが、餡であり皮は米粉か小麦粉かの違いはあれど、さらにその外側を赤飯で覆ったものを蒸して作成するようである。しかし、名古屋のいがまんじゅうは違う。餡を米粉の皮で覆うまでは同じなのだが、その表面に食紅で着色した米粒、あるいはもち米粒を散らす。北関東のいがまんじゅうは、赤飯で全体をくるんでいたのだが、名古屋のものは、飾りのように散らしただけである。ウェブページでの検索によると、滋賀県土山町や、福井県の一部の特産品であるいがまんじゅうが、名古屋のいがまんじゅうと同系統であると思われる。ただ、こちらの方は、着色した(餅)米粒が全体を覆っている。

 これを名古屋の味としていいものかどうか、あたしには判断できない。ごめんなさい。

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2005.08.15

検証:名古屋の味 アーモンドえびせん編

 あたしの奥さんのお友達から、あたしが扱っていなかった名古屋の味を教えていただいたので、検証しつつ報告します。

 教えていただいたのが、アーモンドえびせん。うちの近くのスーパーでも売っていました。
a-ebi

 中身は、タイトルの通り、えびせんにアーモンドを埋め込んだものです。
a-ebi2

 これに関しては、あたし、あまり注視していませんでした。えびせん自体は、粉にえびを練りこんで焼いたもので、えびの存在を強調すべく、小エビを真ん中において、焼き上げるものもあります。小エビの代わりにイカとかを置いたものとか、さらには、イカの姿焼きよろしくえびにえびせんの衣をつけて焼き上げる超高級えびせんまであるため、えびせんの中に何かを入れるアイデアはたくさんあるはず。このアーモンドえびせんも、同様の発想でつくられ定着した中のひとつだと思われます。

 ただ、えびせんメーカーは中小の企業が多く、全国に販路を築いているわけではないため、このアーモンドえびせんの流通も愛知県を中心とした地域にしか出回らないのでしょう。

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2005.08.02

中華そば はじめ

 先日、大須に寄ったついでに、スガキヤの新形態ラーメン屋、「はじめ」に寄ってきた。以前は、矢場町で「寿がきや」というラーメン店をやっていたのだが、多分、やっていける自信が付いたのであろう、大須は番生寺通りの入り口、今井総本家の南、大津通沿いに「一(はじめ)」を開いた。未確認だが、奥さんの情報によると、今池・新今池ビルのスガキヤもこれになったそうである。

hajime

 当然、フルサービス。スープもいろいろあったが(醤油、塩、味噌だったか?ごめん、忘れた)ベーシックな醤油を頼む。スープを飲むと、まずまずの味。しかし、あとからじんわり「スガキヤのダシ」が効いて来る。そして、シナチク。これは、スガキヤそのものの味。そして、麺も丁寧にゆでてあり腰はあるんだが、やっぱりスガキヤの味。自分を忘れていない、というか、これまでかかって築いたスガキヤ依存症を利用しないテはない。なかなかおいしゅうございました。

 ここがスガキヤの関係店舗である表示は、店内にはない。しかし、店員のTシャツの「一」のロゴの下に、こっそり「sugakiya」と書いてあり、安心する。この店、ラーメンが360円、どんぶりものの定食やギョウザもあり、トッピングを増やしたりすることもできる。大須にある3店のスガキヤ本家とは、懐具合と気分で選ぶといいと思う。

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2005.07.21

トレンディー駄菓子

 今日、娘(大)とめずらしくコンビニに入った。コンビニがある意味、現代の駄菓子屋になっている現状、駄菓子コーナーがあった。物色しているとこのようなしろものが。
miso-dagashi
 ほうほう、駄菓子もトレンドをめざすのねと、裏を見ると広島県呉市の大塩するめというメーカー製である。まぁ、駄菓子自体、パチモンの宝庫ではあるのだが、もう、名古屋製でないところでもう、危険領域である。中身は予想できる。よくある、魚のすり身のシートに過剰に衣をつけて揚げたものに、トレンドの赤味噌を塗ったものと予想できる。

 さっそく、家に帰り、これまたパチモンビールを飲みながら、味の検証を行う。袋を開け、かじりつく。予想通りの揚げ物感。むしゃむしゃむしゃ。 「?」 がじっ、むしゃむしゃむしゃ。 「???」 喰えども喰えども味噌カツの味は、いやさ、赤味噌の味が出てこない。むしろ、ウスターソースのような味さえ感じられる。原材料名を見ると、たしかに赤味噌は使われているようだが、糖類・醤油・醸造調味料・醸造酢まで加えてある。これじゃ、赤味噌の味なんて消し飛んでしまう。

 確かに、駄菓子の味、それもたかだか32円の駄菓子の味にけちをつけるのは大人気ないのは承知しているが、なんだな、すまん、広島県民をばかにしているわけじゃないのだが、他都道府県の方の口に合わせるためには、赤味噌はここまで変貌を遂げなければならなかったのかと涙している次第。

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2005.03.17

名古屋赤味噌ラガー

 あたしの愛読しているサイト「食べ物 新日本奇行」に妙なものが取り上げられていた。このサイト、妙に名古屋を意識しているところがあり、名古屋情報を入手するにもいいサイトである。そこで。金しゃち 名古屋赤味噌ラガーなるものが紹介されていた。もちろん、こんなもの、名古屋で飲み継がれていたものではないし、名古屋人がキリンビールに赤味噌を溶いて飲むこともぜったいない。しかし、飲まずに批評するわけにもいかないので、入手した。

 このビールは、3月15日から中部圏のココストアとミニストップで先行発売されたものである。全国発売は4月6日からなんだが、このランドビールと言う会社は、名古屋でもぜんぜん聞かない会社なので、商品が入るかどうかわからない。気になる人は通販するか、名古屋に来るかしなければならない。ちなみに、この会社の代表取締役が「盛田」さんである。知多の地酒、SONYの会長も生んだ盛田酒造ってのがあるし、販売ルートのココストアってのも、盛田酒造系コンビニなので、なんか関係あるのかなぁ?

 さて、現物。
akamisobeer1
 330ミリリットルの小型ビンで、1本441円。

 ネックラベルには、こうある。
akamisobeer2
 おいっ、いつから名古屋名物になったんだ!?

 そしてラベル。原材料に豆味噌を使っているので発泡酒となっているそうである。
akamisobeer3

 さて、そのお味は。食べ物新日本奇行では、「味噌のにおいがする」とあるが、風邪引きで鼻が詰まった奥さんとあたしがくんくんしたが、ぜんぜん味噌の匂いなんかしない。色は黒ビールのような色。味は、かなり苦味が強い、というより、ワインで言えばフルボディーって感じか。あと、麦芽入りビールのような風味も感じさせる。味噌がそうさせたのだろうか。

 この名古屋赤味噌ラガーは、生ビールのようにかぱかぱ飲むビールではない。本かなんか読みながらちびりちびりやるって感じのビール。だから、このサイズで十分。んじゃぁ、名古屋の新名物だと応援するかと言うと、う〜ん、だな。

 他の方の試飲レポートを望む。

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2005.01.09

こんなものを食べてみた

 昨日の帰り、無理やりビッグカメラの子供遊びコーナーから引き剥がされ、このまま家に帰らせないわよとの娘(大)の無言のプレッシャーを受けたので、それじゃぁと、先日話題にのせた「茶っきり娘本舗」さん(名古屋市北区杉村1-26-8)に行ってみた。

 お茶屋さんの隣にジェラート・アイス系の販売窓口が設けられている。呼び鈴を押すが、なかなか店員さんが現れない。さすがに、こんな寒い日にアイスを買おうなんて酔狂な人間は少ないようである。奥さんが隣のお茶屋に入り、店のおばーちゃんに取り次いでもらって、店員さんを呼んでもらう。もう、昔ながらの商店街の店って感じである。

 奥さんは「特上玄米茶アイス」。これが、玄米茶の香りが本当によくておいしかったが、娘(小)にかなり喰われて泣いていた。娘(大)は、抹茶アイス。おまえ、しぶい、しぶすぎるぞ。で、この抹茶アイスも、さすが、お茶屋が作ったアイスって感じで、抹茶の香りがとてもよい。

きしめんアイス そして、あたし。当然チャレンジャーにならざるを得ない。

 さすがに、季節が季節なもんで、在庫の種類は少なかったが、その中で「名古屋名物きしめんアイス」を選択!きしめんがアイスの中に埋まっている。ふつーのきしめんを入れたら悲惨なことになるので、アイスに入れても固くならない、そしておそらくきしめんのダシの味も練りこんである特製のきしめんが埋まっている。きしめんを救出して舌の上に乗せてみると、うん、きしめんじゃん。
 ベースのアイスの方は、単なるバニラアイスではなく、何かざらつくものが練りこんである。奥さんとも相談したが、その正体は不明である。また、原材料名に「酒類」が入っているが、さすがに、ブランディーなんかが入っているわけじゃないだろうから、もしかしたら味醂なんかが入れてあるんじゃないかな?
 いろいろ工夫はされているけど、残念だが、うまいまずいという点では評価できないなぁ。まだ、イカキワの部類ですね。でも、お茶系のアイスはほんっと、おいしい。夏になったら、お茶系のジェラートを食べに来ようっと。

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2005.01.02

名古屋の手土産

 今日は奥さんの実家に新年会。手土産は奥さん自作の黒豆。それで許してもらえるからいいのだが。

 行く途中、和菓子屋の前で路上駐車している車がいて大変邪魔だった。まぁ、新年早々、和菓子を手土産に訪問する、あるいは、和菓子をもって接待するのは、美しいことではあるのだが、路駐は邪魔である。

 さて、本来、手土産として持っていくものは、今まであたしが「名古屋の味」として挙げたものがメインとなる。特に鉄道系で各地に行く場合は入手先がキオスクなどに限定されるため、その傾向が強いのではないだろうか。

 その中で、奇をてらいたい場合は、名古屋の名を冠した地域限定お菓子を買うこともある。しかし、大抵の場合、「八丁味噌」「手羽先」「ひつまぶし」など、名前のみのインパクトに頼り、中身が伴っていないものがほとんどで、そこらへんの地域スナックを開発した人間はおそらく名古屋以外の人間に違いないとふんでいる。そもそも、名古屋の味への愛情がみじんも感じられない。喰ってみても、例えば、八丁味噌味と書いてある場合は、おそらく、調味に八丁味噌、それも老舗のカクキューかどっかの味噌を使っているのだろうが、それで八丁味噌の味を普及できているかというと、もう落第点しか与えられない。名古屋の味のスナックを作りたいのであれば、名古屋人に味を作らせないとだめである。メロンフレーバーを使って「夕張メロンポッキー」を作るのとはわけが違うのである。それぞれの名古屋限定スナックを挙げて文句を言いたいのだが、いかんせん、1個1050円もするので、わざわざまずいものを買いたくないという理由で買えずにいる。誰か、1個ずつでいいから食わせて文句を言わせてくれぃ。

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2004.12.25

類似品にご注意ください

 名古屋の味が全国に普及するのは結構なことだが、曲解されている部分がある。

 先日、うちの奥さんが「シャチホコ肉餃子」なるものを購入してきた。箱にはえらそうに「名古屋だがや」と書いてある。餃子の皮にもこだわりがあるようだが、つきつめて何が「名古屋」なのかと言うと、通常の酢醤油ベースのタレに加え、八丁味噌だれを添付したものである。

 ちょっと待てぃ!君達は名古屋の調味料が赤味噌しかないと思っていないだろうな?確かに赤味噌なしで名古屋の味を表現することは不可能だが、かと言って名古屋の食品に全て赤味噌が使われているかというとそんなことはない。きしめん、ういろう、ひつまぶし等々、赤味噌不使用の名物は枚挙に暇がない。いかに赤味噌の王者八丁味噌を使ったからといって「名古屋の味」を標榜するのは大胆不敵としか言いようがない。

 文句を言っていても始まらないので、喰ってみた。赤味噌は油と親和性が高いので、妙にさっぱりした食味である。しかし、脳内で「これは餃子の味ではない!」という警報がけたたましく鳴る。酢醤油がなく、この味噌だれしかない場合、おそらくあたしは何もつけずに喰うであろう。いや、まずくはないのだ。ただ、餃子の味が味噌味を否定しているのである。

 ということで、この餃子はイカモンの部類に属させたいと思います。しっかし、こんなん作ったのはどこのメーカーや?裏を見る。なに〜?東京は月島のメーカーですって?月島のメーカーはもんじゃ焼きしか作ってはいけないのではないのか?少なくとも、名古屋の味より、東京下町の味!って場所じゃないか。おおっ、えらそうにwwwのURLまで持っている。マルシンフーズ、マルシンフーズ。どっかで聞いたことがあるけど!ああっ、「マールシン、マールシン、ハンバーグっ!」のメーカーやんけ。確かに、子供の頃は、あのマルシンハンバーグにたいそうお世話になったし、うまいものの一つではあった。しかし、このシャチホコ肉餃子は、仮にシャレで作ったとしても、失敗だよ、開発担当者さん。

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2004.11.30

高級スガキヤに挑戦!

 名古屋人からダシを取るとスガキヤスープ味になるといわれるほど、名古屋人の骨髄にスガキヤのスープの味は染み込んでいます。

 今日は、めずらしく名古屋は伏見に出張がありましたので、いっそくさんを呼び出して昼ごはんをたかろうかとも思ったのですが、せっかく栄におり、昼飯を喰えるということで、今まで行きたくても行けなかった高級スガキヤに挑戦することにしました。

 通常、スガキヤはショッピングセンターのフードコート内に併設されることが多いのだが(詳しくはここを参照ください)、高級スガキヤ「寿がきや」はスガキコシステムズのアンテナ店で、位置的にはナディアパークの南、ヤマダ電機の北というわかりづらい位置にある。表には大きく「寿がきや」と書いてあるが、ひょっとすると、それと知らず、割と安いラーメン屋と思っている人もいるかもしれない。

 さて、入店すると、元気なおねーちゃんが案内してくれる!オーダーも取ってくれる!水も持ってきてくれる!ラーメンまで運んでくれる!食べた後の食器も下げてくれる!ああっ、このスガキヤって、なんて高級!(この程度で酔いしれてしまうよ、あたしは)

 メニューは、{醤油・塩・味噌味}×{ノーマル・辛ネギ乗せ・チャーシュー大盛}の計9パターン。あと、トッピング各種と、ごはん、そして餃子がある。今回は、味見ということで醤油ノーマル390円と餃子200円を注文。よく考えたら、スガキヤ通常店でも、ラーメン280円、あたしの好きな肉入り350円、特製390円だから、ぜんぜんぼった値段じゃない。餃子を頼んだので、焼いている時間分かかったが、ほどなく運ばれてくる。

 まず、ラーメン。トッピングはネギとチャーシューとモヤシとメンマ、そして海苔。敬意を表してスープをっとっとっと!君、レンゲじゃないか!ラーメンスプーンはどこに行ったんだ?高級ラーメンだから離縁させられたのかい?と、泣きながらスープをひとすすり。ずずず。 「!」 き、君はスガキヤのスープと違う!(醤油味だからあたりまえや) しかし、冷静になって味わってみると、味の根底のダシはスガキヤの味そのものです。ベースはそのままに、味付けだけ変えたという感じ。次に麺。 「!」 スガキヤラーメンを規定時間規定どおりにゆでるとこんな感じになると思います。 そしてメンマ 「!」 君って、フードコートにいた君だよね?って感じで、スガキヤラーメンも、その気になって作れば(フードコートの昼時のような殺人的な作り方さえさせられなければ)これだけの味が出せますという、スガキヤの主張を見たような気がした。

 そして、餃子。もう、焼き加減は100点。上はふんわり、下はかりっと。味もなかなか。置いてあるラー油もトウガラシ入りでけっこうしゃれてるし。これなら、200円の価値はあるな。

 ということで、十分堪能しましたので、どうぞ、一度足をお運びください、と書きたかったのだが、悲しいお知らせです。

 「寿がきや」は12月12日を持って閉店です。

 しかし、安心してくれ。「寿がきや」は「麺屋一」として、12月17日に大須に凱旋するそうです。場所はイマイフルーツの南、マイコンテックの向かい辺り(詳しくはわかんないけど、そこらへん)「寿がきや」には子供用椅子が場所にもかかわらず3つも用意してあったから、子連れでも安心だぞ>そこらへんの奥さん

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2004.11.28

名古屋の作法 花輪むしり

 名古屋の味は、今までご紹介したように、他の地域と違う、おいしさを凝縮したもので、奥深いものがある。まだまだぽつりぽつりと紹介していない新種が見つかっているので、追ってご紹介しよう。さて、今日は、名古屋で暮らしていると出会う、さまざまな作法について紹介する。(シリーズになるかなぁ?)

 店が開店したり、パチンコ屋が新台入れ替えなどをすると、店頭に花輪(いわゆる花輪の場合もあるが、バケツ状の入れ物に緑の葉を差し、葉の間に花を差してゆくものもある。いずれにせよ、めんどくさいので、こういったものを本項では「花輪」と表現します)が並ぶ。新しくなったことを表現する、一番手っ取り早い、確実な宣伝方法である。しかも、たいていの場合、飾られる店は、花輪に金をだしておらず、支援者から贈られるのが通例である。ここまでは、全国同じであろう。

 名古屋の場合、開店と同時に、場合によっては10分程度前から近所のおばさんがやってきて、花輪にさしてある花をどんどん抜いていく。このおばさんたちは、誰に指示されるわけでもなく、独自の情報網により開店を察知し、どこからともなく現れ、花を頂戴して家に持ち帰り、家に飾るのである。したがって、開店5分後には花輪に花はなく、緑の基台を残すのみとなる。この状態を他地域の人が見ると、「無残」「せっかく飾ってあるのに」「そんなことしていいのか?」ということになるのだが、名古屋では、あたりまえのことである。それどころか、開店後に花が残っているということは、開店が近くに知られていなかったとか、開店した店に魅力がないなどと思われてしまい、その店の行く末が案じられる結果になる。とゆーことで、なごやにおいて、開店の花輪の花を持ち帰られるのは、開店の洗礼、少なくとも、開店の最初のハードルを越えられたということなので、他地域の方も、どうぞ、花盗人の輪に入って花をお持ち帰りください。

 ただし、店の方も、緑の基台だけでは寂しいということで、花のある花輪を少し残したい場合がある。その場合は、その花輪は、ビニールがかけられ、花を取れないようにしてある。花を取る場合、このような花輪からは花を取らないのがエチケットである。しかし、外資系(名古屋以外)の店の場合、それを知らず、全てにビニールをかけたままにしてある場合がある。「せーっかく行ったのに、花一つくれーせなんだよ、あの店」「けちくさいねー。中身もけちくさいんだろうねぇ、やっぱり」という会話がそここで聞かれるはずである。さらに、開店粗品を出さなかった日には、その店の将来はないと覚悟せねばなりません。

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2004.11.19

油揚げの形

 今週のNIKKEI NET食べ物新日本奇行で、油揚げの形についての話題が出ていた。

 名古屋標準かどうかは知らないが、うちがよく買う油揚げは、正方形である。この大きさがどこから来ているか不明だが、あたしは、豆腐の正方形の面をスライスし、揚げるためあの大きさになるんではないかと思っている。つまり、油揚げ用に豆腐をカットするのではなく、生のまま売る豆腐をそのまま油揚げに使っているのではないだろうか。もう一つの特徴は、厚みがあるということである。厚さが約1cm。これが10個入りで売られており、特売だと1袋100円ちょい。

 売り場には「京揚げ」かなんかの名称で売られている大型の長方形で厚みのない油揚げは、名古屋では妙な油揚げとなる。これを火であぶってしょうが醤油でいただくのは、それはそれで乙なものであるが、それを味噌汁に入れることはしない。そもそも、こんな高い油揚げなんか使わなくても、「普通の」油揚げが安く売っているのだから、それを使うのが賢い主婦ってもんである。

 しかし、時々、この正方形の油揚げのハーフサイズの長方形厚みあり油揚げも売っていることがある。でも、あんまり見ないなぁ。

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2004.10.08

丸八寿司、健在!

 昨日(きのうって読んでください。「さくじつ」と書いて変換したとき、あ、ちょっと固いなぁと思って、「きのう」と書いて変換したものですので。)、遠方よりお客さんがやってきた。せっかく名古屋までおいでくださったのだから、最大限のおもてなしとして、味噌煮込みとか、味噌カツとか、味噌おでんとか、土手煮とかで接待させていただこうと思ったら、赤味噌封印指示が来てしまいました。仕方なく、丸八寿司へ。

 子供ができて以来、こっちで飲む機会もあまりなく、丸八寿司も、お見限りになっていた。うちの奥さんは何回か来てるはずだがなと思ったが、意外に昨日が2回目だったそうだ。相変わらず、細い階段を登って店に入る。この階段は、もう何回も登っているのだが、今日は3歳3ヶ月の娘と、0歳9ヶ月の娘つきである。娘がいい年になったら、へっへっへ、きちゃないお寿司屋さんにいくかぁ?と連れて行くかもしれないとは思っていたが、こんな早くに連れてここを上がるとはおもってもいなかった。でも、こんな年端も行かない娘を連れて行っても許してもらえる、こういう敷居の低さって、好きよ。

 さすがに、木曜日なので、客もそこそこにしか入っていない。でも、奥の座敷には4〜5人のグループが3グループほどいました。奥座敷は相変わらず。味もかわらず。うん、何年も置いて舞い戻っても同じ顔で迎えてくれる店っていいですねぇ。でも、お品書きは、昔はカレンダーの裏紙かなんかにマジックで書き殴ってあったんですが、今回はちゃんと筆(か筆ペン)できれいな紙に書いてありました。そして、戸塚巻も健在でした。うれしくなって(戸塚は注文せず)いっぱい呑んで食ってきました。娘(大)は、上寿司を7割方食べてしまい、娘(小)は、湯飲みを4〜5個割って帰ってきました。

 娘(小)はさすがに無理だけど、娘(大)は、あの店のこと覚えているかなぁ?

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2004.10.03

名古屋の味 しるこサンド編 補遺

 昨日、うちの娘が熱を出し、9時すぎていたので、ちょいと離れたヤマナカにソフトクリームやスポーツドリンクを買い物に行きました。このヤマナカは23時30分まで開いており、重宝する。しかし、めったに行かないところなので、モノを探してうろうろしていたら、名古屋の味で紹介し、ネットのみで存在を確認していた「しるこサンドスティック」、やっと現物をみつけました。

しるこサンドスティック   しるこサンドスティック現物

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2004.09.16

駄菓子該当製品

 学校祭のシーズンである。わしの勤務先も学校祭ということで、生徒たちが青春しております。

 さて、クラスの出し物を見ていると、中には駄菓子をメインにすえているクラスもあったりするのですが、彼ら(高校3年生)が仕入れてきている駄菓子に、疑問符がつきました。全部は覚えてませんが、以下のようであったと思います。

・うまい棒 ・ベビースターラーメン ・蒲焼風味 ・マルカワマーブルガム ・オリオンのミニコーラ ・ビッグカツ ・フルーツマンボ ・こざくら餅のフルーツバージョン 他

違う、違うぞ!これは、大半があたしの中では「菓子」であって駄菓子の範疇には入っていないものだ(太字部分)。駄菓子ってのはな、もっとおチープで、原材料なんてでん粉とブドウ糖と怪しげな香料でできているんだぞ!しかし、冷静に考えてみると、あたしが食った時代と、今の子んたらが喰った時代で25年以上の差がある。今でこそ、駄菓子は復権の兆しを見せているが、もしかしたら、今の高校生の頃が駄菓子にとって一番の冬の時代だったのではないだろうか?

 新参者を認めないのは狭量だろう。新参者の目標は、昔の駄菓子といささかも変わらないと思う。ただ、駄菓子には郷愁を誘うものがあって欲しいと思うのだが、それは贅沢なのだろうか?

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2004.09.14

黄金のスプーンを手に入れた

 先日当選が確定していた、オリエンタルグッズを送ってきた。いちばん欲しかった黄金のオリエンタルカレースプーンを入手することができました。

黄金のスプーン

 でも、これはもったいなくてカレーが食べられないよお。

 ちなみに、オリエンタルカレーに関する薀蓄資料のコピーなんかも送ってくれたぞ。オリエンタルがっちり買いまショウの写真なんか、40年ぶりに見たぞ。「10万円、7万円、5万円、運命の分かれ道!」40年前の10万円って、今のどのくらいなんだろう?オリエンタル即席カレーを比較の材料にすると、1960年ごろは1袋35円。今は126円で3.6倍。ということは、この番組を今やると「36万円、25万円、18万円、運命の分かれ道!」ってなるんだろうなぁ。でも、物価上昇が40年ほどで3.6倍はないだろうから、オリエンタル即席カレーは値上げせずにがんばっていることになるな。

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2004.08.22

カレーソフトに挑戦!

 名古屋の味シリーズで紹介していた、名神高速道路下り線 養老サービスエリアにある「オリエンタルカレー本舗」にある、まぼろしのカレーソフトを食ってきました。

oriental-yourou-so.jpg

 大きさは2種類あって、左が通常販売されている大きさのソフトクリームで260円。右は、カレーソフトをおそるおそる食べてみたい人のため用のハーフサイズで180円。高原なんかのSAでは普通のバニラソフトが300円くらいすることを考えれば非常に良心的な値段設定です。

 さて、お味は。

 写真を見ていただければ分るが、明らかに黄色い。さすがに、カレー味がするとか、ジャガイモや肉片が入っているようなことはなく、カレーのあの香りを司るスパイスがソフトクリームの中に混ぜ込まれているという感じ。

 一度お試しあれ。(一度でいいぞ)ちなみに、SAの売店にはオリエンタルの各種製品やグッズもいくつか置いてあったので、関西方面に行くときには24時間買えるぞ。

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2004.08.10

ミレーフライ200g版捕捉

 どうも、三重県方面に200gバージョンのミレーフライとかヘンなもんが集中しているようなので、うちの近くの三重県資本であるジャスコで捜索したところ、やっとみつけました、200gバージョン・ミレーフライ。こ、これでよいのですな?>いっそくさん

渡由製菓200g版ミレーフライ

 で、ミレーフライに関して、あたしのHPで個人的に考察してみましたので、興味のある方はお読みください。「名古屋の味」へは、頂上のバナーか、左のバナーから飛べます。

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2004.08.02

ミレーフライの怪

 先日来、みんなが食っているのに名前だけ知られていなかった「ミレーフライ」について報告している。

 現在までに判明していること。

ミレーフライとは、油揚げのビスケットのことである。
直径は3.3cm内外の円形で、円周部は花形の切れ込みガある。
厚みはおおよそ4mm。表面に10個程度の穴が開いている。
表裏があり、表面には「MIRE」の字がかすかに判別できる。
メインのメーカーは名古屋市西区にある「渡由製菓」。

 しかし、探索の過程で「渡由製菓」以外のものが発見されるに至る。

 さて、先日の山ごもりの際、長野県茅野市内にある「Aコープ」にて、さらに新たな品種を確保。
近藤製菓のミレーフライ
いったい何種の亜種があるんだ?

 さて、この近藤製菓のミレーフライの包装の表面には「MILLET FRY」とある。これでミレーフライの英語表記が固まったと思ったが。菓子表面に刻印されている字が「MIRE」ではないか。この錯誤をどうしてくれる!?

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2004.07.08

ミレーフライ これならどうだ!

 やっぱり、スーパーのプライベートブランドではいかんかったか。

 きょう、奥さんがうにーで発見してきたブツ!

mire-f.jpg

 これでどうだ!?これがミレーフライだなっ!?>いっそくさん

 ちゃんと製造元も名古屋市西区天神山町の渡由製菓だし、100gあたり483kcalだっ!なんか、月間割引商品だそうなので、昨日のプライベートブランド品といい、十分普及はしているみたい。唯一普及していないのが「ミレーフライ」という名前なのだな。

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2004.07.07

ミレーフライ 捕捉!

 うちの近くで、駄菓子などの品揃えがいいスーパーのバローに行ってみました。先日報告した「渡由製菓」のものではありませんでしたが、バローオリジナルブランドで「ミレービスケット」なるものを発見。品名を見るとちゃんと「ミレーフライ」と書いてあったので、間違いないと思いますけど、これで正解?>いっそくさん

mire.jpg

 考えるに、普通のビスケットはオーブンかなんかで焼き上げるところを、油で揚げたものって解釈でいいのかしら?しかし、オリジナルブランド品になっちゃうくらいだから、ヘタな駄菓子より普及しているのかも。おそらく、この菓子は、人生の中で何度かは口にしていたような気がする。ただ、この菓子の名前が「ミレーフライ」っていうのを初めて知ったって感じかな。

 横で、うちの奥さんがものすごい勢いで喰ってます。あたしも負けずに喰います!

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2004.07.06

名古屋の味 しるこサンド編

 まだあるか、名古屋の味!シリーズ完結しましたが、完結後に、各所から新たな情報が!「あんなん、全国区でしょ?」と思っていたものが、実は名古屋の味だったり、「こんな裏話が」というのもあったりで、完全に筆をおくわけにはいかないようです。ネタがあがりましたら、イキがいいうちにゲリラ的にご提示したいと思います。

 さて、今回は完全にマーク外のもの、松永製菓の「しるこサンド」。これは、全国区だと思っていたぜ。完全に裏をかかれました。しるこサンドは、ビスケットの生地と生地の間に汁粉の成分をサンドして焼き上げた変わりビスケットです。名古屋地区では「まつーなが、まつーなが、しるーこさーんーどっ!」のCM(なんか、名古屋地区のCMってこればっかやな)で有名です。かじると、ほんのりと小豆の香りがして、洋風のビスケットに和風のあんこの味と香り……これって、どっかで……小倉トースト、小倉ネオサンドの系統、もしかしたらルーツかも知れない。しるこサンドが40年の歴史。小倉トーストにそれだけの歴史があったろうか?

 いまでは、わけわけして食べやすいように小分け包装のしるこ「しるこ「スターしるこサンド」や、今風にスティックタイプの「しるこサンドスティック」なんかもあるようです。

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2004.07.05

ミレーフライって何だ?

 さて、いっそくさんから提出された未知の食べ物「ミレーフライ」!

 今までの検索結果から
1)製造は「渡由製菓」という名古屋市西区のメーカーが作っていおり、分類としては駄菓子にあたるようである。
2)丸いビスケットを油で揚げたようなもので、結構歯ごたえがあるらしい。
3)非常に素朴な菓子で、喰いだすととまらないらしい。

 そうこうしているうちに
 ひろぼんさんのblog や
 みるきーさんの部屋 に
 現物の写真が!

 うーん、見ただけだとただのクラッカーみたいに見えるけどなぁ。あと、いろんなページのミレーフライの包装が違うのも気になる。今度見つけたら捕捉してみよう。

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2004.07.04

名古屋の味 Webにまとめました

 長らくお付き合いいただきました 名古屋の味 ですが、各種写真も少し増強し、データライブラリ、じゃなかった、あたしのウェブページに掲載しました。しかし、計55品目も書いていたんですね。自分でもびっくり。

ウェブページへは

 名古屋←ここを踏むか

←こっちのタイトルバーにもジャンプ先を埋め込んでおきます。

 写真や、自己流レシピなども今後付加していこうかと思っています。どうぞよろしく。そして、ご愛読、ありがとうございました。

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2004.07.01

名古屋の味 補遺編

 思いのほか長期にわたって書き続けることになった名古屋の味も、今回をもって、ひとまず終了とする。お読みいただいて、ありがとうございます。今まで書いたもの以外にも、あたしの認識していない名古屋の味があるかもしれない。もし、ご存知の方、リクエストがある方は、本blogのどのエントリーでも構いませんので、リクエストのコメントをお願いします。

 さて、名古屋の味を連載しはじめて、ネタを探したのだが、項目を起こすまでに至らなかったもの、名古屋の味と限定してよいものか自信がないものなどを落ち穂拾いのように集めてみた。

山ゴボウの味噌漬
 とあるサイトに名古屋独特の食べ物として紹介されていた。普通に売られているゴボウと違い、長さが10cm内外の山ゴボウを味噌につけたものが普通に売られている。赤味噌漬なので、味が濃く、ごはんのお友達、お茶漬にあるとうれしい一品。ただ、名古屋に住んでいるから、これが名古屋の名物かどうか判断できない。高山とか長野なんかのみやげ物屋で見たような気がするので(もっとも、それは「赤味噌漬」ではなく「醤油漬」かも知れんが)保留。

みたらしだんご
 名古屋でみたらし団子といえば、ひと串に5個だんごがついたものがデフォルトであり(他地域だとたいてい4個だもんね)、スーパーの店先などで売られている。名古屋における主力メーカーは「小池風流軒」。甘辛いしょうゆ味のタレが魅力。菓子屋の店頭で売られているような、タレが異様に甘かったり、あんこをそのままのっけたりするものとは一線を画す(そういうのは大抵1串4個なんだよな)。はたまた、高山のみたらしみたいに、醤油だけで(あれはあれでうまいんだが)甘味がなかったりするものでもない。そういうのを見ると、名古屋は名古屋のみたらしの味があると思うんだが、体系的に食い比べてないので、完全に名古屋の味とも言いがたいため保留。しかし、静岡は袋井、法多山のだんご、ありゃ、団子じゃないよぉ。

かえるまんじゅう
 青柳総本家が作ったカエル型の焼まんじゅう。青柳→柳→小野東風→カエルという発想。名古屋の味というまでには至っておらず、まだまだ若造の域を出ない。

きしめんパイ
 これもまた青柳総本家が作った、パイ生地をリボンのように縦に巻き、きしめんの長さと平べったさを表した菓子。原料にきしめんは使われていない。これもまた、名古屋の味にはまだ至っていない。

あわ雪
 備前屋の製品。卵白を泡立てたものを寒天で固めたもので、真っ白な中に、ふわふわの独特の食感がある。ただ、これは岡崎の名物なので、名古屋の味と言えるか微妙。(とは言っても八丁味噌は入れたやないか)

大あんまき
 ホットケーキ様の生地を四角く焼き、中にあんこを入れて巻いたもの。有名なのは知立の「藤田屋」なので、名古屋の味と言うには。でも、市内でもあん巻きを売る店は結構ある。なぜか、大あんまきは、店頭販売より、駅のコンコースなんかで売ることが多い。「旅のみやげ」ってのを意識しているんだろうか?ちなみに「藤田屋」の本拠地は知立市の国道1号沿いにある。中に巻くものも、あんこに限らず、カスタードクリームやチーズクリームなんかもある。また、売れ残りの処理ってことはないだろうが、てんぷらの衣をつけて油で揚げた揚げあん巻きなんてのもある。この大あん巻きの大きさも、原料などの高騰に反比例して小さくなり、限界に達すると値上げして大きさも戻すということが繰り返された。味も、甘さ一辺倒からかなり甘さを抑えたりして、なかなか研究している。

コロ
 冷たいうどんに、冷たいタレをかけて食すのを「コロ」と称します。てんぷらが入れば「天コロ」。麺は、うどんが基本なので、きしめんで作ったコロは「きしコロ」と区別します。ダシの配分は違うかもしれないけど、讃岐の方の「ひえひえ」の地方名と思うのですが、違うかな?

味噌カツ丼
 味噌カツを乗せた丼もの。しかし、これは、伊那路や甲州あたりで爆発した「ソースカツ丼」ブームにあやかり、名古屋の味噌カツで作ってみたというだけの新興勢力と見ます。これが定着するかどうか、そして名古屋の味と名古屋人に認めてもらえるためには、まだまだ時間がかかるであろう。そもそも、名古屋の家庭で通常のカツ丼と味噌カツ丼、どっちがよく作られるかな?やっぱり、通常のカツ丼のように卵で閉じればいいのだが、皿に乗っているカツを丼に乗せただけでは、単なる食器の節約以外のなんでもないように思いますが。カツでくどくなった口をごはんで中和することができないじゃない。

井村屋の水ようかん、肉まん、あんまん
 井村屋はアンナミラーズを経営したりする中部を代表する食品メーカーなんだが、どうも社の中心は三重県津市にあるようで、今回の特集からはパス。この企業、肉まん、あんまん、あずきバー、水ようかんと、異様に季節感のある会社ではある。

丸八寿司
 名古屋市の市章は丸に漢数字の八。それと同じ名前なのが、名古屋駅東にある水産物市場の近くにある丸八寿司。支店も滝子、八事にある。笹島にある本店は、細い階段を2階に上がっていくと言うわかりにくいところにある。入ると、内装には金かけてませんという店が現れる。しかし、いせいのいいおっちゃんたちが、市場をバックにイキのいいそしてお値打ちな寿司を出してくれる。
 ここの隠れた名物は、わけのわからない巻物。支店があるので「滝子巻き」とか「八事巻き」なんかはいいとして、「戸塚ヨットスクール巻き」「嫁姑巻き」「セクハラ巻き」などなど、変な名前で、しかも何が巻いてあるかわからない巻物がある。たいていは、ネタのシャレになっていて、なかにはぐふふなシャレもあり、考えついた板前さんのシャレ心に笑ってしまうのだが、シャレにならないのが「戸塚ヨットスクール巻き」。シャリじゃなくてワサビが巻いてあるのを筆頭に、カラシめんたいこなど、辛い刺激的なものが全て巻いてある凶悪な寿司。もちろん、これの注文を受けるときは「わかってますよね?」と念を押される。

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2004.06.30

名古屋の味 味噌煮込みうどん編

 味噌煮込みうどん編と書いたが、名古屋では単に「味噌煮込み」で十分通用する。名古屋の代表的な食べ物であると同時に、他地域の人間から見ると、超凶悪食品の代表格である。凶悪な事例を述べるとこうである。

凶悪の1:赤味噌で煮込んであって見た目気持ち悪い。とっても塩辛そう。

 味噌煮込みの汁は、赤味噌をカツオを中心にした出汁で溶いたものである。これに、塩や砂糖、店秘伝の出汁なんかを加えて加熱したものである。当然、赤味噌なので、赤い。白味噌文化圏の人にとっては、これだけで、凶悪な食品となるであろう。ちなみに、味噌は八丁味噌をベースに使うが、山本屋本店では白味噌も少量混ぜるそうである。このバリエーションにより、八丁味噌系の渋みを持ったばりばりの味噌煮込みから、甘味を持った味噌煮込みまで、店による味の違いが発生するのである。

凶悪の2:麺が煮えてない!こんな生煮えの麺なんか食ったら腹をこわすぞ!

 味噌煮込みの麺は、味噌煮込み専用の半生麺である。讃岐うどんに代表される一般のうどんは、うどんを練る際、小麦の粘りを出すために塩水を使う。その塩分は、うどんを茹でる際、湯に溶けだすため、うどんは塩辛くはない。それに対して、味噌煮込み用のうどんは、練る際、水だけで練る。したがって、讃岐うどんのような腰は出ない。これを煮込み汁の中に半生状態で投入する。讃岐うどんを同様に使うと、うどんの塩味が煮汁に溶けだし、塩辛くて食えないことになる。
 うどんの性質が根本的に違うため、味噌煮込み用のうどんは煮ても柔らかくならない。柔らかくなくても火は通っている。東京の人が、土産に味噌煮込みを買って帰り、作ったのだが、いつまで煮ても柔らかくならず、とうとう煮とけてしまったという逸話があるくらいである。味噌煮込みの麺が硬いのはデフォルトである。そういう意味では、味噌煮込みは一般のうどんとは別物と言える。


 味噌煮込みは、通常、土鍋で供される。もちろん、中はぐつぐつ煮えたぎっている。逆に煮えたぎっていなければ、できてからカウンターに放置されていた証拠なので、店員をじろっと見てやってかまわない。山本屋本店などの土鍋は針金で補強されている。こうしておいても、強い加熱で、いかな土鍋でも1年くらいしかもたないそうである。この土鍋を加熱する際、ふたはしない。そのため、土鍋のふたに空気穴は必要でないため、穴はあけていない。そのため(か、逆かは知らないが)味噌煮込みを食すとき、このふたを取り皿として使用する。別に恥ずかしいことはない。みんなやっている。

 また、他地域の人にあきれられるのだが、味噌煮込みのお供はごはんである。味噌煮込みを頼むと、「ご飯はいかがですか?」と聞かれる。味噌煮込みのしっかりとした味のおかげでご飯もすすむのである。炭水化物食うのに炭水化物をおかずにするなんて、と言う人もいるが、んじゃぁ、ラーメンライスってなによ?名古屋では、麺類をおかずにご飯を食べることには抵抗がなく、きしめん定食とか、ざるそば定食、焼きソバ定食なんてのも存在する。味噌煮込み定食なんか、正統も正統、王家を伝承できるくらいである。

 味噌煮込みで有名なのは、「山本屋本店」「山本屋総本家」が2大巨頭である。

 「山本屋本店」は、これが屋号であるので、山本屋本店中日ビル店のようなわけのわからない表現となる。本当の本店は中村区大門にある。ここでは、ちょっと高級感漂う雰囲気で味噌煮込みをいただくことができる。注文すると、自家製の漬物が出てくる。これは無料なので、心配することはない。また、お代わり自由なのでなくなったらお願いすれば持って来てくれる。ここの味噌煮込みは基本的にはオーソドックスで、具としては、ネギ、油揚げ、卵、カマボコ、そして、汁の底にかしわのかけらが沈んでいる。贅沢をしたい人は、名古屋コーチンとかのバージョンが存在する。また、いっぱい食べたい人のために、1半という、通常の1.5倍の量の味噌煮込みも存在する。

 「山本屋総本家」は、「山本屋本店」と非常に紛らわしい。大昔にはわずか接点があったらしいが、基本的に「総本家」と「本店」間につながりはないそうである。「山本屋総本家」はアットホームな感じがあるんですが、ごめんなさい、あたしの立ち寄り先は「本店」しかないので、あんまり行けません。ここではむちゃくちゃ太い箸が用いられていたのだが、保健所の指導で今は割り箸になってしまったそうで。でも、こっそり頼むと出してくれるそうです。

 あと、有名な店と言えば、昭和区壇渓通にある「まことや」ここは知る人ぞ知るという店。平日はまだいいが、休日となると、店の外まで客が並び超混雑。相席はあたりまえの店です。つゆにしっかりとコクがあって、打ち立ての麺とあいまって、あたしは好きです。ただ、混雑しますので、ゆっくりと後味を堪能したい方には不向き。お値段は結構リーズナブルです。緑区にも支店があります。

 この3系統以外にも、名古屋で麺類を出す店なら、たいてい味噌煮込みは食べられます。店によって麺が太かったり細かったり固かったり柔らかかったり、汁も八丁味噌の味でまくりの店、甘い店、辛い店、それぞれの店が目指す理想が違い、どこが一番おいしいかは百人百様です。あたしの前の前の職場の近くのうどん屋の味噌煮込みは、豆味噌をすりつぶす前の、豆が残った状態の味噌が使われ、こだわりを感じました。チェーン店の「サガミ」などでも当然のように食べられます。以前のサガミは、ありきたりの味だったんですが、ここんとこ、改良が加えられ、結構いける味になってきました。うれしいことです。

 ご家庭で味噌煮込みを楽しむ時は、おとっときの場合は、山本屋本店の冷凍味噌煮込みを利用する。そうでない場合はスーパーなどで地場の麺類屋の半生めん、さらにお手軽に済ます場合は、スガキヤの袋味噌煮込みうどんを食します。

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2004.06.29

名古屋の味 味噌おでん編

 おでんである。具材なども、ちくわぶなんて入れないとか細かいことを言いだしたらキリがない。名古屋でもおでんとして普通ご家庭で作るのは、いわゆる「関東煮」タイプの、出汁と醤油などで味をつけたおでんである。しかし、余裕がある時は、赤味噌に出汁、砂糖、酒、みりんなどで伸ばしたものを作り、おでんにかけていただく。カラシなどがあれば最高である。

 コンビニなどで売っているのもこの「関東煮」タイプ。ところが!コンビニでは地元資本(はっきり言ってサークル○)と外来資本では対応が異なる。地元資本のコンビニでおでんを買うと「お味噌はつけますかぁ?」と聞かれる。「ちょうでゃぁなも」と言うと、うれしそうに甘味噌の入った小袋を無料でつけてくれます。外来資本の場合は、名古屋における赤味噌の重要性に気づいていないため、用意されておらず、生粋の名古屋人には猫またぎになっている。

 さて、本気におでんを作る場合は、土手焼きの汁の配合で味噌煮汁を作り、そこにゆでたりして下準備した具材を入れ、気長に煮る。大根などは味が染み込んであめ色に、卵は赤卵も逃げ出すような色に色づけされ、当然、味も深く染み込む。こんな赤味噌で煮込むなんて名古屋人だからと思われるだろうが、本来、おでんというのは田楽の田のことである。従って、本来は豆腐を焼き味噌をつけたものだが、それの簡略版として、「煮る」ようになり、具材も増えて「おでん」というようになった経緯があるため、おでんが味噌煮であることは、自然なことなのである。そして、長年具や味噌を足されて使いつづけられてきた秘伝のみそだれは、幾多の味を包み込んだ複雑な旨味を呈しているのである。

 この味噌おでん、普通は庶民の食べ物なので、わりあい安く食べることができる。しかし、具や煮こみ方、煮汁なんかにこだわった店で食べると1人前5〜6千円は覚悟しなければならない。でも、おチープな店でも十分おいしいし、やっぱり、ああいう庶民的な雰囲気でがっつくのが味噌おでんじゃないのかな?そもそも、おでんって、かしこまって食べるものじゃないでしょう。

 味噌おでんの楽しみのもう一つは卵である。おでんの具としても卵は食べる。おでんをつまみに酒を呑み、仕上げにご飯を食べる際、ご飯にこのおでん卵を乗せ、箸でくずす。その上から味噌だれをたっぷりとかけて食べる。もう、至上の喜びとはこういうものである。

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2004.06.28

名古屋の味 土手焼き編

 今は昔(いや、今でもあるかも知れんが)、関西方面で鉄板上に味噌で土手を作り、それを溶きながら豚モツなどを焼く「土手焼き」というのがあった。それが名古屋に伝わり、鉄板が鍋に変わり、土手が自慢の味噌の煮汁に変わっても、「土手焼き」の名前で出ています。通常は「どて」で通ります。時代を経るうち、「どて」と「みそおでん」の境界もあいまいになっている。メインこそ豚(や牛)のモツ(小腸)、ネギ、ショウガ、コンニャクなのだが、店によっては大根、ニンジン、サトイモ、ゴボウなどが加わります。調味料としては赤味噌、砂糖、酒、みりんなど。小分けした時、仕上げに小口切りのネギなんかが散らしてあれば最高の酒のつまみになります。

 赤味噌やネギ、ショウガなどが、モツの持つ臭さを消した上、甘味に深みを加えます。また、煮込んでも味がへこたれない赤味噌を用いているため、調味料や具を足しながら同じタレに毎日火を入れるため、旨さに年輪が加わります。ウナギ屋の秘伝のタレみたいなもんですね。ちょっと贅沢をする場合は、モツのかわりに牛スジ肉を用いるところもあります。スジ肉から出る旨味とコラーゲンがお肌によさそう。

 煮込んだタレは、赤を通り越し、こげ茶色のどろどろの液体となっており、他地域の人は、これでしりごみしてしまいます。でも、塩辛くはないんだよー。

 こういった飲み屋では、つまみに串カツを出します。普通、カツと言えば、具に小麦粉をまぶし、溶き卵、パン粉とつけて揚げますが、少なくとも名古屋で串カツを揚げる場合は、小麦粉、卵、水、そしてふくらし粉を加えて混ぜたものに具(豚肉の細ぎりを串に刺したもの)をつけ、それにパン粉をつけて揚げます。衣に存在感があるというより、衣で増量をはかって安くするというのが主眼でしょうが。したがって、少々くどい。大阪なんかはソースにつけて油を中和しているのでしょうが、名古屋は、食べ残った土手煮のタレに漬けてみました。味噌がさっぱり感を出して、非常に旨い。そこで、土手煮を煮ているなべに直接いれてもらったら、むちゃんこ旨い。これが名古屋の味噌カツの発祥と言われています。今でも、昔ながらの店に行くと、土手鍋の中央に網が入れられており、この網の中で味噌を溶いたり、串カツに味噌をつけたりします。

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2004.06.27

名古屋の味 赤味噌編

 とうとうやってきました。

 名古屋には赤味噌しか調味料がないとか言われますが、今までご紹介した名古屋の味で、味噌を使ったのは味噌カツしかご紹介していません。そうなんです。名古屋はおいしいものを食べるんです。醤油味がおいしければ醤油、味噌がおいしければ味噌。名古屋人は味に偏見はありません。見た目より味にこだわるんです。で、そのうまさの根底にあるのがやはり味噌。食事には必ず味噌汁が付属するもんですので、より根本的な、そして直截的な調味料となりえるんでしょう。

 名古屋で通常用いられるのは赤味噌。この赤味噌が通用するのが愛知・岐阜、そして三重と静岡の一部のみと知った時の驚き。「なんで、こんなうまいもんが全国制覇できんのじゃぁ!?」赤味噌は、豆のみを原料とする豆味噌です。豆を蒸し、豆に麹をつけ、豆のみで味噌を作っていきます。豆だけなので熟成に2〜3年時間がかかります。スターターに米を使う米味噌、麦を使う麦味噌とはここで一線を画します。白味噌の熟成期間は約1年。フレッシュですので、麦や米の発酵香を楽しむことができますが、加熱しすぎると香りが飛んでしまい、まずい味噌になります。ところが。赤味噌は十分に熟成してありますので、豆のタンパク質が分解され、旨味たっぷりになっています。この旨味はちょっとやそっとの加熱でも失われることはありません。この旨味が赤味噌の力となり、また加熱しても旨味が失われないことから、各種煮込み料理に応用されることになります。

 赤味噌は、長期間の熟成のため、真っ黒になっています。そのため、白味噌に慣れた人たちにとってみれば、それはう○このようにしか見られないのでしょう。たしかに、赤味噌で煮込んでしまうと、素材の持つ色なんて銀河のかなたにふっ飛んでしまいます。見た目が悪いため、視覚的に受け付けてもらえない場合も多々あるでしょう。この味を理解する前の入り口で撤退されてしまうのは、悲しい限りです。また、その色から「塩辛い」というイメージを持たれがちですが、味噌自体の塩分濃度は信州米味噌で約12%、八丁味噌が11%弱と、赤味噌の方が塩分濃度は低いくらいです。また、味噌汁など調味に利用した場合は好みの塩分濃度にしてしまうので、結局塩分濃度は同じくらいになるはずです。

 赤味噌の中で特に赤味噌らしいのは、岡崎の八町味噌。主要メーカーとしては「カクキュー」「まるや」などが有名です。岡崎城から西へ8丁離れた場所で作られたので「八丁味噌」と呼ばれるようになったそうで。八丁味噌は、普段、赤味噌と言って赤出しを食べている人でさえ引くくらいの黒さを持っています。そして、深い味、深い香りの中に八丁味噌独特の渋さも兼ね備えています。ちなみに、この熟成時に表面に出てくる汁が本当の「たまり」となります。

 この赤味噌文化、結局、将軍家のおひざもとで、かつ肥沃な平野のため、食物に困ることがなかったため、豆だけを用い、じっくりと3年も熟成させることができたおかげなんだと思います。そして、味に対する追求。おいしいものを食べたいと言う追求ができたのも、このバックグラウンドがあったからこそだと思います。

 スーパーなどの味噌売り場では「赤だし」が赤味噌の代表選手として並んでいますが赤だし味噌は赤味噌に小量の白味噌と「だし」を加えた分類上は混合味噌となるもので、細かいことを言えば、赤だしは赤味噌ではありません。でも、十分に赤味噌の味がお手軽に堪能できると言う意味では、赤味噌と言っても差し支えないとも思います。名古屋人は、この赤味噌を使って、味噌味をつけます。

 味噌汁:赤味噌にきまっとるがね。ファミレスは白味噌をだすことがあるけど、たいがいにしとかなかんよ。

 味噌和え:赤味噌にきまっとるがね。砂糖と酒、みりんなんかで伸ばすとええよ。これに酢を加えれば酢味噌になって、これもうまいがね。

 味噌煮:赤味噌にきまっとるがね。赤味噌がサバなんかの臭みを消してくれてうまいがね。前に東京に行ってサバミソ頼んだら白味噌で作ってあって、店の中で暴れてまったがね。

 豚汁:赤味噌にきまっとるがね。赤味噌が豚の臭みをけしてくれてうまいがね。

 焼おにぎり:赤味噌つけて焼くと、これがまたうみゃぁんだわ。

 (その他については、続編別項を参照)

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2004.06.26

名古屋の味 CoCo壱番屋編 番外

 ♪今日のお昼ご飯は何にしよう?と歌いながらCoCo壱番屋でカレー弁当を注文した際、CoCo壱番屋で変なものを発見、捕捉しました。
coco.jpg
 ゲームはCoCo壱番屋の店員となり、調理・配膳・宅配をしながら店長にのしあがっていくゲームのようです。内容については、うちのゲーム評論家の意見を待ちたいと思いますが、早くもクソゲー臭を撒き散らしています。制作も名古屋のゲームメーカーです。カレー屋ゲームだけではもたなかったらしく、おまけにミニゲームやカレークイズも入っている模様。
 全国のCoCo壱番屋で好評?発売中!だそうです。

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名古屋の味 水編

 水である。ただの水である。

 東京の利根川の水、大阪の淀川の水。使い古され、疲れきった水を上水に使っている。それに比べ、木曽川水系の名古屋は水がおいしい。名古屋に住んでいると、浄水器が売れているのがなぜかよくわからない。なぜ、わざわざ金出してミネラルウォーターを買うか気が知れない。

 名古屋市の水は、個人所有で有名だった犬山城の下から取水している。我が家に水を送る愛知用水の水は、さらにそこから20kmさかのぼった兼山ダムから取水されている。本来、日本の水は、よっぽど変なところでもない限りおいしいものである。そこに生活廃水が入ることにより、だんだんまずくなって行く。木曽川水系沿線は、幸い大きい町がなく、自然浄化ができる範囲の汚れしかつかない。なんといっても、古式ゆかしい鵜飼で有名な犬山鵜飼は、この名古屋市の取水口のすぐ上流で行われているので、鮎が住める水を飲んでいることになる。これがまずいわけがない。名古屋市の浄水場などを見学すると、「名古屋の水」って缶飲料がもらえたくらい。

 水がおいしければ食べ物もおいしい道理。きれいで豊かな水に育まれた農作物。水がおいしいから、お酒もおいしい。ビールを醸造するブルワリーも、アサヒビールが名古屋市守山区、キリンビールが新川町と、おいしい水を求めて立地している。先日、キリンビールがブルワリー銘を打った地域ビールを発売したが、名古屋のブルワリー製が一番おいしいそうである。さもありなん。日本酒の醸造所もいっぱいあり、さらにそれを使って酢を作ることも行われている。

 水、さまさまである。
 

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2004.06.25

名古屋の味 たません編

 名古屋は、えびせんべいの里である。えびせんべいには、えびをふんだんに使った高級品もあるが、一般には「ほんまにエビなんか入ってるんかいな?」というものも出まわっている。特に、子供が食べる駄菓子系などは怪しさ100倍である。そのせんべいを用いた駄菓子に「たません」というのがある。
 着色料でオレンジ色に着色された大人の両手のひらくらいの大きさのエビせんべいを用意する。おチープに済ます場合は、それに刷毛で醤油を塗ってもらい、そこに青海苔をかけて食す。安いえびせんも、ひと手間かけることにより、おいしくなる。
 さて、「たません」。お金に余裕がある場合は、お好み焼きの鉄板に卵を1個落とし、黄身のつぶれた目玉焼を(それじゃ目玉焼じゃないじゃんと言われそうだが、卵焼きとの違いを言わんがための表現です)を作成し、その上にせんべいの半分がかかるように乗せる。それをへらですくいとり、卵にソース、青海苔なんかをかけてからせんべいを二つ折りにし、卵をせんべいでサンドイッチにしていただく。これが「たません」。卵ののっけ方に地域差があるが、おおよそこんな感じの食い物。でも、子供にとっては、これがすっごく贅沢なんだよなぁ。お好み焼屋に駄菓子屋が併設、いや、駄菓子屋にお好み焼屋が併設されている場合にのみ使える贅沢です。

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2004.06.24

名古屋の味 カレーうどん編

 カレーうどんに関しては、ごめん、嫌いじゃないんだけど、麺類どころに行くと他のものに目が行っちゃって、めったにカレーうどんを注文しないんだ。

 名古屋のカレーうどんは、しっかりとろっとしている。ダシにカレーが混入しただけのしゃびしゃびでもないし、うどんにカレーライスのルーを加えるだけと言ういい加減なものでもない。ダシにカレーを加え、なおかつとろみをつける。素人だと、片栗粉なんかでとろみをつけるんだが、それぞれの店では秘伝の調合でとろみをつけるのであるが、ごめんなさい、紹介するほどの知識がありません。
 名古屋でカレーうどんといえば「若鯱家」。巨大スーパーのフードコートなんかの1店として入っていることが多いが、単独店もあるようで。ここでカレー粉を溶くには若鯱家の認定試験に通ることが必要なのだそうで。フランチャイズで味を守るのも大変である。ネットによると、若鯱家の場合、鶏がらスープ270mlに和風だし135mlを加えた中に秘伝のルーを50g入れるそうである。厳選されたスパイスを和洋折衷のスープで伸ばしているから濃ゆい味になろうと言うものである。さて、若鯱家も東京(というより関東各地)に進出した。なんか、これ書いてると名古屋の味の店「矢場とん」「世界のやまちゃん」「コメダコーヒー店」「若鯱家」がどんどん東京に進出している。こりゃ、東京が名古屋の味に侵食されるのも時間の問題。だけど、東京の味の嗜好って、刹那的だからなぁ。定着できればいいんだけど。
 あと、この若鯱家のカレーうどんが日清食品から出ているそうで。全国発売かどうか知らないけど、見かけたら食べてみるのも一興かと。

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2004.06.23

名古屋の味 いなりずし編

 とは書いたものの、名古屋のいなりずしが他地域と大幅に違わないと思うんだけどなぁ。

 小泉武夫著「食あれば楽あり」(日経ビジネス文庫)によると、『守貞漫稿』という書物に、いなりずしの発祥は名古屋であると記述されているそうである。でも、名古屋だけの特徴ってあるのかな?

 名古屋のいなりずしは、基本的に寿司屋で購入する。もちろん、コンビニやスーパーの惣菜コーナーでも手に入る。だが、少なくとも和菓子屋には売っていない。なんか、関東ではそうらしいんだが、それじゃあ、あれは食事ではなく、菓子なのかい?もしかしておはぎ感覚?

 作り方は至って簡単。名古屋の揚げは、たいてい8cm程度(目測)の正方形で、それを醤油と砂糖(みりんも使うかな)で甘辛く煮る。それを中央で半分の大きさの長方形2個に切り、そこに酢飯を詰めこむ。いっぱいに詰めこむから、切り口から酢飯が顔を出している。他地域の「おいなりが三角形をしている」「俵型なんだけど、余った揚げを巻きこんである」「酢飯に具(かんぴょうやニンジン、ゴマなんか)が入っている」等のことはなく、いたってシンプル。これが、あたしが認識している名古屋のおいなりなんだけど、これって、普通じゃないの?でも、スーパーなんかに売っている、味付け済みレトルトパックの揚げには「名古屋風」って明記してあるからなぁ。やっぱり違うのかなぁ。もっとも、旅に行って、わざわざ稲荷寿司なんか食べないから比較できないや。

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2004.06.22

名古屋の味 雑煮編

 どんどん季節感がなくなっております。

 名古屋は、何でも赤味噌を使うと言う誤解があります。また、名古屋の何でも濃ゆい味だと思われています。

 違います!

 名古屋は、角餅文化圏ですので、使用する餅は角餅です。これを醤油味の澄まし汁でいただきます。具は餅菜、正月菜とも呼ばれる小松菜。これに焼いていない角餅を入れて煮て、器に盛った後、花かつおをかけていただきます。これが名古屋の雑煮です。わしんちの実家は小松菜を買うのが面倒なんで白菜で代用しますが、そのかわり、鶏肉を加えます。気分によってはカマボコなんかも入れますが、基本は小松菜と花かつおだけです。うちは餅は焼かずに使いますが、家によっては焼餅を使うところもあるようです。

 お雑煮ってのは、正月しか出されないため、交流が起こらず、本当に各地の表情が出るものだと思います。そして、各地で得られる一番おいしい食べ方がされるものだと思います。

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2004.06.20

名古屋の味 おこしもの編

 だんだん季節感がなくなってきましたが。

 3月は桃の節句が近づくと、名古屋の米屋の店頭には「米粉」が並びます。(普通でも置いてあるけど)名古屋では、桃の節句に「おこしもの」という素朴な菓子を作るんです。基本的には雛人形を飾る家がやるんですけど、別段、そうでない家でも作られています。

 作り方はいたって簡単。米粉に熱湯を注ぎ、手早くしゃもじでかき混ぜます。様子を見ながら、耳たぶくらいの固さになるまで湯を加え練ります。それができたら、一部を小分けして食紅を混ぜます。(しかし、きーろでもみどりでも食紅って言うのはなぜ?)これができたら、「」を用意します。型とは、おもに杉板にくぼみが掘り込まれているもので、別段、決まったデザインと言うのはありません。そこに打粉をし、色をつけた餅を適当に置き、上から色を加えていない餅を乗せ、軽く押してから取り出します。これを蒸し器で20分くらい蒸せばできあがり。余った粉は団子状にすればみたらしに使えます。

 蒸したてのものに、醤油、砂糖醤油なんかをつけて食べると、米の香りと甘さがじんわり出てきて、素朴な味がおいしいです。また、冷めて固くなったものは、餅のように焼いていただきます。

 このおこしもの、そんなに手間はかからないんだけど、やっぱり面倒と言うことで、最近ではスーパーで買う人も多いみたい。でも、スーパーの店頭に並んでいるものを見ると、ぺらぺらなの。やっぱり自分でつくらなくちゃ。うちの娘も喜んで作ります。ただ、子供さんに作らせるときは、ネタがある程度冷めてからにしてあげてください。

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2004.06.19

名古屋の味 ひきずり編

 名古屋の方言で、「ひきずり」と言えばすき焼きのことを示す。すき焼き鍋の上で肉を引きずるように焼くからこう名づけられたのであろう。

 名古屋のすき焼きは、ネギ、角麩、きのこ系(しめじ、しいたけ、まいたけなど)、焼き豆腐、糸こんにゃくなどが入る。オプションとしては、モヤシ、白菜、うちの奥さんの実家ではゆでたけのこや大根なども入る。

 作り方としては、まず、鍋に牛脂を敷き、肉を入れる。すかさず砂糖をかけ、肉に按配よく火が通ったら(ほぼレア状態)酒をぶっかけ、醤油を加える。割り下を作ると言うテもあるのだが、名古屋では、基本的にこの方法で調味するように決められている。鍋から上がってくる酒と醤油と肉の芳醇な香りでよだれが滝のように出る。しかし、ここで手を緩めてはならない。肉の周りにネギを配し、角麩をいれ、豆腐、糸こんにゃくなどを入れる。この時、味が緩まないよう、適宜砂糖・醤油で味を調える。肉の芳醇なダシを角麩や豆腐が吸い込み、もう食べて食べての状態になる。我が家では、この状態になったら自己責任で食べ始めることになっている。これに溶き卵をつけて食べれば、ご飯茶碗4杯くらいが胃の中にかっとんで行く。(すみません、最近小泉武夫さんの本ばかり読んでいるので表現が下品になっております)

 さて、名古屋で「すき焼き」と言えば、肉は牛肉と決まっている。肉じゃがに豚肉を使うようなことは決してしない。しかし、「ひきずり」と言った場合は、かなりの確率で鶏肉、さらに言えば名古屋コーチンが用いられる。カシワ料理屋に行くと、コースには名古屋コーチンを使ったひきずりが出てくる。実は、鶏肉は名古屋コーチンに限らずブロイラーも、味は牛肉に肩を並べるほどうまいものである。したがって、鶏肉を使ったすき焼きがまずかろうはずがない。店によってはごていねいに味噌味で出してくれるところもあるそうだが、醤油でじゅうぶん。名古屋にはイチビキといううまい醤油を作るメーカーもちゃんとある。

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2004.06.18

名古屋の味 小倉ネオサンド編

 アンパンが日本全国の支持を受けている、マーガリンを塗ったパンは全国にあると思っていたのが甘かった。

 名古屋のパンはシキシマパン、フジパン、ヤマザキパンによって制覇されている。今回話題にしようとする「小倉&ネオサンド」小倉あんとネオソフトの取り合わせ。小倉トーストで実現しているこの取り合わせが認められているか!

★シキシマパン(一部地域ではパスコと呼ばれています)
 ありました、「小倉&ネオマーガリン」。細長いパンに、小倉あんとマーガリンをはさんだサンドパン!

★ヤマザキパン
 ありました、「サンドロール小倉&マーガリン」。ネオソフトでないところが気になりますが、とにかく承認。

★フジパン
 へ?へ?な、ないじゃん!中部地方を代表すると思われるフジパンにないなんて!

 小倉&ネオサンド。正式にはシキシマパンの製品でした。(誰だ?パスコなんて変な名称で呼ぶ奴は?)でも、ヤマザキパンは、ちゃんと、同じ製品を作っていました。小倉の甘さとマーガリンのコク。名古屋ならではの味ですねぇ。

 しかし、フジパン、ないの!?情けないっ!

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2004.06.17

名古屋の味 名糖ホームランバー編

 だんだん熱くなってきました。 マウンテンのかき氷 アイスクリームが欲しくなる季節です。今はもう、どこに行ってもおいしいアイスクリームが手に入りますが、やはり郷愁を誘うのがラクトアイス系のアイスバーやカップアイスですね。カップアイスは、あのフタの裏の濃縮したアイス部分をぺろぺろなめるのが大好きでした。そして、アイスバー。

 各社から似たようなものがいろいろ発売されていましたけど、やっぱり名糖の「ホームランバー」の記憶がいちばんです。なんせ、「当たり付き」!ホームランが出たらもう1本、あるいは塁打合計4でもう1本もらえちゃう。棒つき四角柱のアイスを銀紙で包んだだけの素朴な製品に熱くなったものです。箱の中に入っているアイスの中からこれぞ!と思う奴を掘り出して、喰うほどに当たりの焼印が見えてきたそのうれしさと言ったら。

 そのホームランバーを作り出したのが名古屋の名糖産業。ホームランバーだけでなく、アルファベットチョコレートという定番商品も名糖産業の製品です。でも、最初は薬屋から始まったそうで、製薬部門や発酵部門もがんばっているようです。

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2004.06.16

名古屋の味 スジャータ編

 そろそろネタが尽きかかっているこの企画。そろそろ禁断の赤味噌を出さなければならないのか!?

 さて、今日はコーヒーの友スジャータ。

 とは言えあたしは、コーヒーはブラック党なんで、めったにフレッシュは使わないのだが。昔、このコーヒーフレッシュは牛乳パックの小さい奴に詰められて喫茶店に配達され、喫茶店では小分けして客に出していた。コメダなんかでは、未だにその方式がとられている。しかし、小さな喫茶店だと、いかに小さなフレッシュでも期限以内に使い切ることは難しく、無駄になってしまう。店のほうも、いちいち小分けし、帰ってきたものを洗いと、なにかと手間がかかった。これを解消したのが個別包装されたこのスジャータであった。これならば、開封さえしなければ、かなりの長時間保存することができる。喫茶店が発達した名古屋ならではの発想である。

 今では、商品名のスジャータで名が通っているが、本来は名古屋製酪株式会社、略して「めいらく」である。スジャータは、確か、社長さんか誰かが仏教に造詣が深く、そこから命名されたそうである。このスジャータも、全国制覇を果たし、コーヒーフレッシュなどの乳製品だけでなく、コーヒーそのものや、カレーをはじめとするレトルト食品など、喫茶店をメインとした外食産業の中核となっている。やっぱり、あなたのそばに名古屋の味!

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2004.06.15

名古屋の味 CoCo壱番屋編

 名古屋のサクセスストーリー。夫婦が愛知県一宮市に喫茶店を構え、そこで出した手作りカレーライスが評判を呼ぶ。そこで、カレー専門店を作り、紆余曲折を重ねながら、今では全国津々浦々、南は沖縄、北は北海道まで支店を広げるまでになり、それでも、まだ名古屋名物あんかけスパゲティの店を作ってみたりと手を緩めない、そんな夫婦がおりましたというお話。

 一般に喫茶店だけでなく、ファミレスなどでも、カレーはレトルト、あるいは缶入りで、自店でカレーを仕込むなんて、大学生協でもない限りないだろう。もちろん、カレーなんてご家庭で作れるものだから、難しいものではない。でも、それをあえて手作りにして、しかも喫茶店のいちメニューから、カレー専門店を目指すなどは、通常は思いつかないだろう。ところが、これがニッチにうまく入り込む。確かに、カレーは日本人に好まれる食べ物である。しかし、なまじ家でも簡単に作れるため、カレー食いたくても、喫茶店だとヘタすりゃメニューにない。かといってファミレスにわざわざ行くのもはばかられる。コンビニカレーも悲しいぞと。そこにCoCo壱番が存在し、カレーをオーダーメード感覚で注文できるようになった。今から考えれば成功する要因はいくらでも思いつくのだが、それに手を出したのがこの夫婦だけだったわけです。

 CoCo壱番屋は、トッピング、辛さ、ライスの量など自由に組み合わせることができ、好み、腹具合、懐具合などに応じてチョイスできることもうけている原因でしょう。ひところは、それを強調するため、1300gカレーを完食したらただで、店に写真を掲示してもらうなんてこともやっていましたが、それも、いつしかやらなくなりました。

 そして、名古屋のカレーチェーンから日本のカレーチェーンへ、そして世界のカレーチェーンへと脱皮をはかっています。名古屋の企業は、名古屋で大成しようなってケチな考えは持っていません。いつか日本を制覇し、いつか世界を制覇しようともくろんでいます。CoCo壱番屋が、コメダが、ちゃくちゃくと全国制覇の布石を打ちつつあります。次に続くのはどこか?名古屋の味は、着々と日本全土に広がりつつあります。

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2004.06.14

名古屋の味 東海道編

 名古屋に「ヤマナカ」というスーパーがある。今は、隣の県出身のイオンとか、外資系スーパーであるイトーヨーカドーとかに押され、名古屋に昔からあったうにーとかが落ち目である(でも、うにーは近日巻き返しを図るため雌伏の時を送っているという噂もあるが)。そんな潮流の中、乗り遅れてしまった感があるスーパーに「ヤマナカ」がある。ヤマナカは、名古屋でスーパーと言えばヤマナカって時代があったくらいで、名古屋ではネームバリューはあるし、そこそこ店舗も構えている。また、スーパーに特化している分、うにーなんかよりは機動性があるとも言える。しかし、ナフコ・フィール連合軍やアオキスーパーなんかにかすんでしまって寂しい限りである。

 さて、そのヤマナカのテイクアウトコーナーで作られているお菓子が「東海道」である。ホットケーキ様の生地を、直径7〜8cm、暑さ3cm程度の銅製の焼き穴に入れ、粒あんを入れる。別の穴に、生地を流しいれ、そこにあんを乗せたさきほどのものを逆さに乗せ、平べったい円筒形に焼いたものである。他地域では「大判焼き」と称されているが、名古屋では「東海道」である。

 発売以来、ずっと粒あんで通してきたが、白あんもある外資系の「御座候」なんかが進出し、また、嗜好の変化もあり、ひところほどの売れ行きが見られない。昔は、焼くそばから売れ、10個入りの箱で買うとなんか優越感を持ったものだが、今では作り置きになってしまい、それじゃあ、東海道の存在価値がないじゃないか。ということで、売れなくなる悪循環。今後、こういう店頭実演販売ってのは少なくなってしまうのかねぇ。あたしゃ東海道を焼く手つきをじっとみつめたり、人形焼マシーンの挙動を見るのがとっても好きだったんだがなぁ。

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2004.06.13

名古屋の味 きよめ餅編

 熱田区に熱田神宮がある。いやさ、熱田神宮があるから熱田区と言うというのが正解である。名古屋では、もっとも格式の高い神社である。

 熱田神宮参拝記念のおみやげとして有名(別に参拝しなくても買っていいが)なのが「きよめ餅」である。小倉あんを求肥(餅粉と白玉粉を混ぜたもの)で小判型に包み、同種の製品と混同しないように「きよめ」の焼印が押してある。もっとも、宮参り、初詣、七五三、結婚式など名古屋人はけっこう熱田神宮に足を運ぶ。したがって、ことさら「熱田神宮に行ってきました」というものを買う必要もないため、あえてきよめ餅を買うことは稀である。しかし、逆に他地域でこれを売ってもご利益はないため、正統派熱田神宮参拝記念品となりうるものです。上品な甘さと、やわらかい口当たりですので、ハズレはしませんから、ご安心してお求め下さい。

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2004.06.12

名古屋の味 をちこち編

 T・伊藤さん、失礼しました。両口屋是清と言えば、あの変てこなネーミングの「をちこち」を忘れてはなりませんね。とは言っても、残念だが「大須ういろ」と「青柳ういろう」を言い当てられる名古屋人がいないのと同様、「このお菓子は何でしょう?」「をちこちっ!」と言える名古屋人も希少です。なんせ、1本単価が高いから、めーったにもらえないので(当然自分で買うようなことはしない)、知名度が高いのは、あの妙なネーミングだけとなります。

 あのネーミングの意味は「遠い・近い」という意味だそうで、古語の教養がないあたしには縁遠い言葉です。菓子自体は、村雨と呼ばれるものを5層重ねて固めたもので、手間がかかっています。また、和菓子のくせに、銘菓詰め合わせと同様、わりと日持ちはするようです。

 でも、さすがに、高級和菓子なんで1本1200円もする。いい菓子持ってったと自慢できるんだけど、さすがに1本だけ持っていくのも恥ずかしいで、2本セットとなるんだが、そうすると、2400円もしてしまうがね。それだったら隣にある千なりだったら、15個も入ってるのに安いがね。それにしときゃぁ。ということになり、名古屋人でさえをちこちを買うのはまれであるため、をちこちは名前しか伝わらないのである。

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2004.06.11

名古屋の味 マウンテン編

名古屋の味って、これかよっ!まぁ、食材、商品、店などとらわれることなく紹介をしていきたいと思います。

 名古屋の本山←→八事近辺にはいくつかの大学が集中しており、文教地区となっています。(でも、日本福祉大学を先頭に、大学の周辺地域疎開が行われており、ひところの賑わいはなくなっています)そこに通う学生が、先輩に一度は連行されるのがこの「マウンテン」という喫茶店。各大学からはそこそこに離れているので、たいていは先輩の車で護送されて到着とあいなります。中は薄暗く、狭く、お世辞にもきれいとは言いがたい店です。そして、注文した品が運ばれ、食べ出した時に恐怖はやってくるのです。この店は、何を注文しても量が多い。健康な大学生の胃をもってしても、手ごわい相手となります。なにせ、がっと食べて一休みした自分の目の前に残っている量が、一般の喫茶店の一人前並なのですから。味は、そんなにおいしいわけではない。でも、その量への恐怖を味わいたい、味あわせたいと、先輩がどんどん後輩を送りこみ、自らも乗りこむことになるわけです。

 ここのメニューは、先人たちが詳細なウェブページを作っていますので、詳しく知りたい方はぐぐっていただくとして。でも、少し。

★スパゲティ系

ここのスパは昔ながらの太麺。しかし、あなたのアルデンテは、いつだったの?と聞いてあげたくなるほど、そして、昔給食で出ていた「ソフト麺」ってこんなだったよなと髣髴させるような麺である。一般の喫茶店にもあるメニューも(というより、最近の喫茶店ってこういう軽食メニューがどんどん少なくなっているぞ)あるが、小倉抹茶スパをはじめとする甘いイカキワ系のスパもある。もう、わしには、それらのイカキワ系に挑戦するだけの体力はなく、正統派のスパですら遭難(完食できないことをこう称する)しそうである。
★ぞうすい系
シングルでさえあの量!ダブルなんか頼んだ日には、土鍋(洗面器)が登場。

★かき氷系
普通の氷みつをかけるので、味は確かなんだが、その量が。器から2〜3cmオーバーハングして盛られ、全体の高さが30cmには達すると思われる。これを、いかに崩さずに食べ進めるかが第一目標。しかし、この量に途中で遭難する人や雪崩に遭遇する人が後を絶たない。震えながら根性で食い進んでいくうち、冷たさで舌がマヒし、言語障害になる。そのころ、やっと基部に埋まったアイスクリームに到達する。このアイスが「暖かく」感じられる。なお、氷みつは、色のあるものを頼まないと、どこに味があって、どこに味がないかわからなくなる。色がないと、完食しようとするモチベーションを失い、遭難しやすくなるので注意が必要である。そして、最後に器にたまった氷水をすすりこむことができた時、真の到達感が得られるのである。

 しかし、いろいろな所に取り上げられたマウンテンは、味が、以前より格段に良くなっている。普通、味が良くなることは喜ばしいことなのだが、マウンテンだけは、なぜか寂しさを感じてしまう。また、店の内部のうさんくささは昔ながらなのだが、客層が変わりつつある。ファミリーが来たり、カップルが来たり。ぜったい違うぞ!と言いたいんだが、こないだ、うちも家族総出で行ったから人のことは言えない。マウンテンで若い頃鍛えられた層が、子を持つ世代になってしまったのだろうねぇ。

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2004.06.10

名古屋の味 千なり編

 これも名古屋では通常使用されないもののひとつ、「千なり」。

 「千なり」とは、名古屋は両口屋是清の製品で、強いて言えば、他地方で言う「ドラ焼き」に近い。小麦粉と卵、砂糖でふんわり焼き上げた円形の「皮」の間に、小倉あんをはさんだお菓子である。他地域の「ドラ焼き」と明確に差別化を図るため、表面に千成ひょうたんの焼印を刻印してある。って書いても、ドラ焼きはドラ焼きだな、名前が「千なり」なだけで。

 「千なり」も軽い・大きい・かさばるで、贈答用。もらわん限り喰わん。さすがに、あげる方も単なるドラ焼きじゃぁなということで、抹茶あん、紅あんなどがラインナップされています。これは、包装のビニールに明記してありますので、食う時注意して選びましょう。

 あと、この両口屋是清の製品で受け取る贈答品としては(すまん、うちは両口屋是清は普段使いの菓子屋にできるほど裕福じゃないのです)「銘菓詰め合わせ」がある。「よも山」・「旅まくら」・「志なの路」という3種類の菓子の詰め合わせなんだが、これが甘い。(味覚基準:わし)茶請けでなければ喰いたくない。いや、これを食らいながら、抹茶などを喫すれば、風雅なんだろうなぁ。でもごめん、あたし、そういう高貴な趣味、ない。

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2004.06.09

名古屋の味 守口漬編

 今まで、たくさんの名古屋の味を紹介してきたが、そのうち、いくつかは贈答専用に近い物品であった。今回もそのひとつ。名古屋名物でありながら、名古屋人はめったに食わないもの。守口漬。

 守口漬は、由来はよく知らないけど、とにかく、名古屋の名物です。使われる守口大根の産地が愛知県北部扶桑町と岐阜県の一部に集中しているためです。この守口大根、直径が2〜3cm、長さが120cm以上になる、もう、これにしか使えない大根で、全量契約栽培されているため、守口大根の味噌汁とか、守口大根のおでんとかは作られることはありません。(大根農家は知らんが)これを粕漬けにしたものが「守口漬」です。せっかくの長い大根を切るなんて無粋ですから、樽にくるくる巻いて詰められ、ご贈答に用いられます。大きくてかさばるし、粕漬けは大抵のところで喜ばれますので、個人に持って行く手土産では、守口漬は高級な部類に入ります。贈られた場合は、素直に喜んでください。

 こんなんですので、名古屋の食卓に守口漬が登場するのは、もらった時だけです。普段使いには名古屋のコストパフォーマンスが許しません。

 守口漬で有名なのは「大和屋」か「尾張屋」とかが有名らしいが、すまん、贈答のときしか見ないからよく知らない。

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2004.06.07

名古屋の味 角麩編

 名古屋のスーパーでは、通年、普通に1枚100円ちょっとで買える商品である。

 小麦粉に塩を加えて練り、水にさらすと小麦粉の粘りの大元であるタンパク質グルテンが残る。このグルテンを焼いたものが「麩」となる。この麩にもち米を加えて成形し、蒸したり煮たりしたものが「生麩」となる。同様に、グルテンに小麦粉を加えてズダレにはさみ、板状にしたうえで蒸しあげたものが「角麩」である。小麦粉のもっちり感を増強させたものなので、さらにもちっと感があり、長時間煮続けても煮とけたり柔らかくなったりすることはない。ただし、さすがにもち米を添加した生麩ほどには歯ごたえはない。これが、生麩のように真空パックで売られているのである。

 角麩の食感は独特のものがあるが、味は、周りの味を吸うため、決まった味というものはない。名古屋の食卓では、

・しょうゆ味のだしで角麩を煮る。仕上げに花かつおをかける。一番シンプルな食べ方。角麩は2〜3cm幅の短冊状に切る。

・角麩自体を半分に切り、さらにそれを斜めに半分にして三角形を4つ作り、おでんだね。

・2〜3cm幅の短冊状に切り、すき焼きをはじめ鍋物の具として。


 こんなところがオーソドックスな食べ方であろう。から揚げにしたり、煮てみつをかけるなどの食べ方もあるそうだが、我が家ではやったことがない。

 似た使われ方をするものに、関東の「ちくわぶ」がある。ここいらでは、ちくわぶを見かけず、手軽に使えないので比較が難しいのだが、ちくわぶと角麩はほぼ同一の原料を用いているようである(一説には、ちくわぶはグルテンを用いていないというのもあるが、詳しくないのでわからない)が、ちくわぶは、似ると柔らかくなるという、角麩とは決定的な違いがある。

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2004.06.06

名古屋の味 あさくま編

 今回はお店に照準を当てて。

 あさくまは、名古屋では老舗のステーキハウスである。今でこそ、いろんな外資(名古屋以外)系のステーキハウスがたくさんできたので、選択肢は広がっているが、ひと昔前は、ステーキというと「あさくま」であった。

 ステーキ自体高級品である上に、外食と来たものだから、当然、あさくまは敷居が高かった。しかし、このあさくまは決して高級料理店とふんぞり返りはしなかった。そもそも、このあさくまは、本店が日進市赤池付近にあり、本業は「朝熊」という仕出し屋旅館であった。そのため、いい意味で庶民的なところが残っているのでしょうね。

 あさくまでも、いいステーキはそれなりの値段であるが、それでも、この料理ならこの値段で納得できるという価格設定であったと記憶する。また、それでも敷居が高い人のために、「あさくまハンバーグ」が用意されていた。ハンバーグの値段は、そこそこのステーキの半額くらいで、そこいらで食べるのと価格的に変わりがない。(ただし、ライスなどは別会計なので、やっぱり高いけど)おかげで、多くの人があさくまを利用することができた。しかし、そのハンバーグでさえ、ひき肉にエビを加え、中央にギンナンが1個埋め込んであるという、他では味わうことのできない凝ったものであった。さらに、貧乏学生のために「学生ハンバーグ」なるものも設定されており、値段は「あさくまハンバーグ」より安かったため、エビなどは入っておらず、厚さも薄かったが、その分、大きく、若い人向きに硬めに仕上げてあり、食感は肉を食っているのに近かった。今は、なんとかあさくまでステーキが食えるようになったが、それでも、「あさくまハンバーグ」の味が忘れられず、たまに注文してしまう。一部のスーパーなどでは、冷凍のあさくまハンバーグを置いているところもあるくらいである。ところが先日、あさくまに行き、「あさくまハンバーグ」を注文したところ、愕然とした。味が変わっていた。エビが混入されておらず、ギンナンもない。より肉の旨みが分かるハンバーグらしい味になっていたが、あたしは天を仰ぎ涙した。「うまい、確かにうまいよ。でも、おれ、泣く!」

 あさくまのステーキ類は、当然焼いた鉄板皿に盛られて出てくるが、そこに焼いた直径8cm、厚さ3cm位の円筒形の鉄塊「ペレット」が乗っている。鉄板の保温をしたり、ステーキをその上に乗せ、自分の好みの焼き加減まで調節できるもので、今ではステーキハウスでこれを採用しているところが多いが、あさくまはかなり初期からこれを採用していた。資料がないので断定できないが、あさくまが創始なのかもしれない。このペレット、当然むちゃくちゃ熱くなっており、ステーキのソースがかかるとそこが突沸状態になって、ソースが跳ねる。あさくまに行きなれた人は、おしぼりをたたんで皿の下にかませ、皿を斜めにすることによりこれを回避している。

 あさくまの魅力はサラダバーにも現れる。メニューを見て目を丸くする人もいるだろう。なんせ、先述の「あさくまハンバーグ」や「学生ハンバーグ」などよりサラダバーのほうが高いのである!しかし、あさくまのサラダバーはハンパじゃない。そこいらの店にあるような野菜が盛ってあるコーナーがメインであることには違いない。それに加え、ゼリーなどのデザート類はいわずもがな、その日のシェフの気分でメニューは変わるだろうが、焼きそばやパスタ、辛味の効いた麻婆豆腐なども登場したりする。また、うまいことで有名な「あさくまコーンスープ」などのスープ類も飲み放題、極めつけはサラダバーの脇にソフトクリームマシーンが設置されており、ソフトクリーム食い放題なのです。お子様は狂喜乱舞し、月4人は発狂すると言われています。このサラダバーだけで十分満足した食事を取ることができるくらいのものが用意されているのです。もちろん、ちんけなサラダバーのように見た目量が多そうに見えるけど安物の集合体とか、一品がなくなっても補充されないとかいうことは、自分の見た限り、ありませんでした。少々お高いですが、懐とおなかに相談して一度お試しください。なお、サラダバーのみでは注文できません、あしからず。

 あさくまも、関東地方にも進出していますので、名古屋に来なくても名古屋の味が楽しめます。ほら、あなたの背後にも名古屋の味!

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2004.06.05

名古屋の味 タコヤキ編

 「ちょっと待ていっ!タコヤキは大阪の食文化、大阪人の主食やないかっ!」とのお叱りをうけそうですが。でも、名古屋の味。

 名古屋のタコヤキの多くは大阪系統のタコヤキです。(高速道路のサービスエリアなんかで出る揚げたタコヤキ、ありゃ、タコヤキを冒涜しているぞ)外はパリパリ、中はジューシー。そして、外にかけられているソースと青海苔とカツオブシの絶妙なマッチング。決して大阪のタコヤキがまずいとは申しておりません。

 名古屋のタコヤキは、具がちょっと違います。大阪のタコヤキはネギが入っていますが、名古屋系のタコヤキはキャベツがたっぷり入っています。焼き方としては、タネを流し入れ、タコ(これ忘れたらいけませんね)を放り込み、その上からみじん切りのキャベツ・削り粉・紅しょうが・揚げ玉などの混合具をたっぷり乗せ、さらに上からタネをかける。そしてだ!混合具を乗せる時、および、最後のタネをかける際、しょうゆなりソースなりをかけます。つまり、名古屋のタコヤキは中に味があるんです。そのため、名古屋のタコヤキは外側はなんにもついてないんです。なお、形は、球体ですね。具を入れて、反対側に平面の鉄板を押し付け、半球状のタコヤキにするところがありますが、あれは怠慢以外のなにものでもないと思います。やっぱり、タコヤキは、千枚通しでくりくり丸めるのがスジってもんでしょう。

 タコヤキ屋なんていっぱいあるんですけど、大半が、大阪の血を受け継いだ関西風のタコヤキ屋です。でも、具にはちゃっかり名古屋風にキャベツが入っているところが大半。大阪・名古屋折衷型でしょうな。

 本来の名古屋のタコヤキを食わせてくれることで有名なのは、瑞穂区の瑞穂通沿いにある「たこやき3丁目」(瑞穂区瑞穂通4-21)もともとは瑞穂区役所のすぐ隣の瑞穂通3丁目に店があったんだけど、あまりにも人が並ぶので、4丁目に移転、でも、昔の名前でやってますってな感じの店。一生懸命焼いているんだけど、いかんせん、焼く量に限界があるためと、人気の店なんで、買いに来る人が多く、さらに、おいしいもんだから、一人当たりの購入量が20個とか30個があたりまえみたいになっているんで、ここの前はいつも長蛇の列となっております。時間に余裕のある方は、おためしあれ。1個40円くらいだよ。

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2004.06.04

名古屋の味 お好み焼き編

 お好み焼きといえば、大阪か広島?それは、あ、まーい。地域によってお好み焼きの焼き方に微妙な違いがあるんです。大阪は、(一部除外の具も存在するが)具を全部容器に入れがしゃがしゃ混ぜて鉄板の上にあけ、丸く成形し、焼く。素人が焼いても失敗しにくい焼き方なので、そこここにあるお好み焼き屋はこの方法を採用している。広島は、まず、タネを薄く広げ、その上にこれでもかこれでもかとキャベツなどの野菜を盛り、具を乗せ、焼きそばまで乗せ、じっくり時間をかけて焼く。ソースはオタフクソース。とても素人には真似できない。(すみません、現地の方、解釈が違ってたらごめんなさいです)

 さて、名古屋系お好み焼き。これはまず、売っているところが限定される。ひとつは、路地裏のうら寂れた駄菓子屋を併設したようなお好み焼き屋で、焼き手はおばあちゃん。もうひとつは、スーパーなんかに併設された(されてないところもあるけど)お好み焼き屋。焼き方は、広島系に近い。タネを薄くせんべいでも焼くかのように広げる。その上に揚げ玉、桜海老なんかを乗せた上で、キャベツと具(豚肉とかイカとか)を乗せ、卵を割り落とす。その際、卵の黄身をつぶしてはいけない。さらにタネをかけ、ころあいを見計らって裏返す。そして、全体に火が通ったら表に返し、ソースを塗る。決してオタフクソースがまずいと言っているわけではないが、ソースはウスターソースに限る。駄菓子屋の店先の場合は、ここに青海苔、カツオブシがかけられ、できあがり。おばあちゃんの作った素朴な味と、ソースの焦げる匂いで、否が応でも食が進む。一方、スーパーの店頭の場合は、ソース面を内側にして2つ折りにし、アルミホイルで包装し、店頭に並べる。包むことによって、全体がふっくらとなるうえに、食べやすい。

 全体的に言えば、広島系の焼き方なんだけど、名古屋のお好み焼きの場合は、あくまで子供なんかのおやつに主眼が置かれているため、広島ほどボリュームがない。具にもよるが、安いのなら税抜き100円程度だもん。こういう路地裏には、その土地の味が息づいているんですね。しかし、悲しいことに、路地裏の駄菓子屋は姿を消し、この名古屋のお好み焼きもなかなか食べられなくなってしまっています。

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2004.06.03

名古屋の味 エビフライ編

 エビ・エビ・エビとくりゃもう、エビフライです!

 と、えらい見幕で始めましたが、結論から言おう。エビフライは名古屋の味ではない!今は昔、タモリが名古屋をこきおろすネタを多用していた時代にエビフリャー、エビフリャーと言っていたのが定着しただけである。そもそも、名古屋弁の発音は、他地域の人には難しい。たとえば[ae]の母音を制式採用している地域は日本で名古屋だけであろう。正確に言えば、エビフリャーの「ャー」の部分にも[ae]の発音が使われているのだが、タモリでも単なる「リャー」の発音しかできていない。でも、まぁ、「みゃーみゃー」言ってるのの一環でエビフリャーが出てきたことは否めない。でも、でもだ。名古屋人は日本平均並みにしかエビフライは喰っていないぞ!

 そもそも名古屋人に限らず、日本人はエビが好きなのだ。駅弁にエビフライかエビの煮物が入ってないとなんか物足りなく感じるものだし、日本の商社のせいで東南アジアのある地域のエビが姿を消したといわれるし、競争が激化したカップラーメン競争の中でカップヌードルが勝ち残れたのは、他社よりエビが1匹多かったためという伝説もある。ホテルなどのご馳走の中にイセエビがあれば大満足を得られる。はたまた井村瑶茉はカナダはプリンスエドワード島に行って、1日に2回ロブスターを喰い現地の女の子の失笑を買った。そのくせ井村瑶茉はG・鳥坂さんにオフ会のたびにエビを盗られていた悲しい思い出がある。かのように日本人全体がエビが好きなだけであって、名古屋人がことさらエビが好きというわけではない。名古屋名物エビフリャーという誤認に対し、無批判にブームに乗っている悪乗り商品がいくつもあるが、背景はそんなとこと見ている。まぁ、ウケ狙いなら買ってもいいけどね。

 と、まぁ、こんな感じでエビフライ批判を書いたのだが。名古屋は前のblogでも書いたが、伊勢湾・三河湾という豊かな漁場を擁し、愛知県の魚もクルマエビである。クルマエビは成長すると30cmくらいになるものも出てくる。それをエビフライにしたらどうなるか!トンカツ屋なら、エビフライなどお手の物である。ということで、30cm内外(頭部含む)もある超巨大エビフライを売り物にしている店がたまにある。ただ、赤味噌だれが大好きな名古屋人だが、エビフライを味噌だれで出す店はついぞ聞いたことがない。やはり、名古屋人は、うまいものをうまい食い方で食べるものである。

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2004.06.01

名古屋の味 桂新堂のえびせんべい編

 えびせんべいでは坂角のゆかりが有名であるが、桂新堂というえびせんべい屋も有名である。「けーしんどーの えびせんべー」のCM。青柳ういろうにしても、大須ういろにしても、なんか、名古屋のメーカーってこういうCM作るのがうまいのかなぁ。全国メーカーでも作ってないはずがないんだけど、耳に残っている。もちろん、名古屋ローカルだから、耳に残るほど回数を放送しているということもあるだろうが、それだけなのかなぁ。もしかしたら、全国メーカーは早々にそういうCMソングから脱却して新しいCM提示法に移行したのに、名古屋のメーカーは意地で歌を流し続けていただけかもしれない。

 さて桂新堂のえびせんべいも、ここぞと言う時の手土産に使われるものである。普通、えびせんべいといえば、丸いせんべいの中央に小さなえびが埋め込まれている。いじこいことなんだが、あたしはこのえびを救出して食べるのが好きだ。バウムクーヘンは一層一層はがして喰うのが好きだし、なごやんは皮と黄身あんを分離して喰うのが好き。ガキだね、まったく。で、桂新堂の贈答用高級品は、大きな車えびがせんべいの上にこれみよがしに乗っているもので、一瞬これはせんべいなのかと錯覚を覚えるくらいのぜいたくなものである。また、えびせんべいに花を描いた製品など、えびせんべいの味だけでなく、見栄えにもこだわっている。

 名古屋には、坂角、そしてこの桂新堂以外にもたくさんのえびせんべいメーカーがある。知多半島には「えびせんべいの里」なんて施設があるし、名古屋からちょっと離れるけど、蒲郡近辺にもえびせんべいの館を出している「一色屋」なんかもあり、それもこれも、豊かな伊勢湾と三河湾がひかえているからこそできたのであろう。

 えびせんべいとあなどるなかれ。

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2004.05.30

名古屋の味 坂角「ゆかり」編

 名古屋の手土産の優等生は坂角の「ゆかり」。そもそも名古屋は伊勢湾をひかえているので、水産物は豊富、県の魚も、クルマエビ(頭悪いんじゃないのか?)といったぐあいで、海老せんべいが有名である。その中でも有名なのが坂角の「ゆかり」である。

 さすがに、この「ゆかり」は単価が高いので数は出せないが、ゆったりした過剰包装をすれば大きさは稼げるし、なにしろ軽いから持って行くのも楽なので、ここぞという時のおとっときの手土産になる。このゆかりが高いのは、材料もいいものを使っているだけでなく、製法も手間がかかっているのである。エビに小麦粉やでんぷん、調味料などを混ぜたタネを鉄板ではさんで焼く。これで終了なら普通の海老せんべいである。しかし、このあと、焼いたものを乾燥させる。乾燥させることによりあの固さが生まれるのですね。乾燥させると今度は網焼き。で、袋詰め。

 坂角のゆかりは、老若にやさしくないあの固さが身上。噛めばかむほど海老の香りと味が染み出してきます。でも、その香りがしっかりしすぎているので、ないしょで食べても「あんた、ゆかり喰ったでしょ?あたしにも、ちょー」となってしまうのです。

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2004.05.29

名古屋の味 なごやん編

 へっへっへ、赤味噌三連星は、まだまだだぜい(^_^)v

 名古屋のおみやげとして有名なものに「なごやん」があります。(ベタベタなネーミングやなぁ)名古屋を代表する製パンメーカー、色魔、じゃない敷島製パンの製品です。一部地域で「Pasco」なんてふざけた名前が使用されていますが、シキシマパンが正解です。類似品にご注意ください(^_^)

 とは言ったものの、「なごやん」が何かといえば、黄身餡をカステラ味の皮に包んで焼いたまんじゅうである。こんなん、名前を変えればどこの名物にでもなる。しかし、名古屋名物と銘打って40年以上作り続ければ、それはもう、名古屋を代表する菓子と言っていいであろう。単価も1個100円くらいなもんだから、手土産として持っていけば、かさばって数も多く、名古屋的にインパクトがあって送る側から言えば及第点である。また、もらう方も、オーソドックスで飽きが来ない味なので、もらってもうれしい。どこにでもある菓子だから、名古屋以外への手土産でも嫌われない。優等生である。

 しかも、ういろ(う)なんかは、もらわん限り喰わん(もらえたら、ありがたくいただきますが)が、このなごやんはスーパーのパン系菓子コーナーに常備してあるし、コンビニでも入手できる、名古屋地区でふつーに喰われている菓子という点でも、他の贈答用菓子とは一線を画すものである。なんせ、作っているのがパン屋だからな、庶民に慕われるのが身上ってもんさ。

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2004.05.28

名古屋の味 コーミソース編

 ソースといえば、コーミソースである。そしてカゴメソースである。名古屋でソースといえば、このどちらかである。ブルドッグソースなんてよっぽど探さないと出てこない。その中でも、カゴメは優等生で全国に顔が利くようになっちゃっているが、コーミソースは、名古屋に根付いている。

 このコーミソースのCMが名古屋人の脳裏に染み付く。

 「値段は高いが、いーいお味です」

 これが、「お得」を身上とする名古屋人にどれだけアピールしただろう?ソースなんかスーパーの特売で十分だなもと思ってはいるものの、あんな宣伝をされた日にゃ、気になって気になってしょうがない。ぜったいカゴメなんかより旨いんだと思わせるのに十分なCMでした。あの宣伝をするにはむちゃくちゃ勇気が要ったと思います。でも、そのおかげでコーミソースが認知され、コーミソースをかけると、心なしかおいしく感じられるのです。(でも、最近はカゴメとちゃっかり価格競争をしており、コーミソースの方が安いことが多くなっていますけど)

 ソースも、基本調味料のひとつ。名古屋人は、赤味噌、たまりと濃厚で旨みのある調味料を好む傾向にあります。当然、その嗜好はウスターソースといえども採用しなくてはなりません。ごめん、あたしゃ、意識してブルドッグソースを喰ったことがないので比較はできないんだが、あたしゃ、コーミソースを応援しちゃうぞ。カゴメはほかっといてもがんばれるからな。

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2004.05.27

名古屋の味 タヒボベビータ編

 毒物飲料が出たなら、これを忘れるわけには。

 JR東日本が「大清水」ブランドを持っているように、JR東海は「Lini」ブランドで駅構内の自販機を埋めています。このLiniブランドは、当然JR東海の子会社が供給しています。まぁ、ありきたりの飲料を提供していたわけですが、その中で幻の飲料と言われるのが「Liniタヒボベビータ」

 健康飲料として、ウーロン茶ではつまらない、他のお茶のブレンドでもインパクトがないと見たんでしょう。アマゾンの健康飲料「タヒボベビータ」に手を出してしまいました。味も、なかなかヤバめの味。本来、タヒボベビータはもっとおとなしめの味なんですが、飲みやすくするため?に混入したフレーバーが凶悪な飲料に仕立て上げ、そのテの人は狂喜乱舞して布教に努め、一般の人で健康茶と思って買った人は噴き出し、コーヒーと間違えて買った人は発狂したという伝説の飲料となってしまいました。当然、マニアしか手を出さなかったため、売れ行きも良いはずがなく、あえなく販売終了となってしまいました。したがって、ごめんなさい。今はもう、飲めません。一応、うちの実家に未開封の1缶が残ってますけど、とうの昔に賞味期限(おい、期限内でも「賞味」できなかったぞ)も切れていますので、冗談抜きで毒物飲料になっています。

 これが、弱小メーカーが気まぐれに作ったものであれば、これほど伝説にはならなかったでしょうが、天下のJR東海が自社の自販機に入れまくったため、そして関東地方では、わざわざ東海道新幹線ホームまで行かないと入手できない希少性、見た目毒物・内容毒物の正統性、そして風評が浸透した段階で突如姿を消してしまったことが幻の飲料として伝説にその名を残すことになったわけです。

 1ロット生産すると何本になるのかわからないけど、「復刻版・限定生産・タヒボベビータ」を販売すれば、1本500円でも引き合いがあると思うんですけどねぇ。そんなことしないかぁ>JR東海

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2004.05.26

名古屋の味 グァバ編

 オリエンタルを出したんだから、これを忘れてはいけないでしょう。

 今でこそ、毒物飲料(見てくれが非常に怪しい飲料をこう呼びます。味の方も、かなりの確率で怪しい味にぶちあたることができました。別に飲んで死ぬことはありません。でも、死にそうになったことも……)(某同人誌では「怪汁」と表現されていますね)が市民権を得ており、飲料会社もそこらへんを見据えた上で、捨て駒の飲料を続々開発していますが、十数年前は、ヤバそうな飲料に手を出そうとするのは、某FCOMICの一群だけでした(かなり嘘)。その中で、最初に中毒症状に陥ったのが、今はなき(死んでない、死んでない)いっ■くさんでした。いっ■くさんは、自販機を見つけるたびに、その中に毒物飲料が仕込まれていないかチェックをしていました。
 大抵の自販機は大手の飲料メーカーだったため、まず、ありきたりのものしか見つかりませんが、中にはメッ★ールの自販機など、怪しさ爆発のものもありました。その中で名古屋地区で異彩を放っていたのがグァバの自販機です。今ではなかなか発見できないんですが、なぜか、寂しい、何でこんなところに自販機がってところに、スリムなしかし、むちゃくちゃ目立つ自販機は立っていたのです。あたしの記憶では表面にオリエンタル坊やが描いてあったと思ったんだけど、もう何年も、意識してグァバの自販機見てないから忘れちゃったい。このグァバの自販機自体が希少のものとなっており、名古屋でもなかなか見つからず、ウェブページのネタにすらなっている始末。新しいグァバの自販機は、かなり普通の自販機になっちゃってるみたいです。また、流通ルートが特殊なのか、ポカリスウェットの自販機に紛れ込んでいることもあるそうです。
 さて、その中の主要飲料グァバ。何と申しましょうか、不二家のネクターのトロピカルフルーツ版とでも申しましょうか。ビタミンCがレモンの3倍含まれているそうで、健康にはよさそうです。まぁ、なんせトロピカルフルーツですから、味は判で押したような味で、甘ったるくてすっぱさが少しある味。でも、その缶に印刷されている南国美少女が怪しさ120%。どうぞ、名古屋に来て運がよければ(?)お飲みください。ちなみに、姉妹品にグアバの葉で作った「グァバ茶」というのもあるそうです。

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2004.05.25

名古屋の味 オリエンタルカレー編

 名古屋には「オリエンタルカレー」というカレーメーカーがある。カレールーメーカーとしては、かなり老舗の部類に入る。昭和30年代から、大々的、かつ全国的に宣伝をし、南利明を起用したCMは名古屋弁を前面に押し出すという異色のもので、認知度はあったはずなのに、今では名古屋を中心とした商圏となってしまっている。
 今、カレールーというと固形のものがほとんどであるにもかかわらず、固形にするには油脂が必要だが、それをはじめ、添加物はできる限り使いたくないというかたくななまでの意思を貫き、今でも粉末のカレールーを使用している。他社が、きれいな箱入りのカレーを売るなか、袋入りのカレーはとても貧弱で安っぽく見えてしまう。そのこだわりが認知されなかったからに違いない。そこらへんをうまく持っていけば、もしかしたら、ハウス、S&Bに肩を並べるメーカーとなっていたはずである。さらに、昭和37年から「オリエンタル・マースカレー」を発売、あの、「マースチャツネ」というチューブ入りの果物や野菜などを練り上げたペーストが輝いて見えたものです。他のカレーがただルーを入れて煮込むだけなのに対し、このマースチャツネが加わることにより超高級感ただようカレーになりました。このマースカレーをはじめ、未だに発売当時からの粉末カレーを売り続けているこのこだわりには脱帽ものです。
 でも、ごめん。うち、辛いのが好きなの。うまいんだけど、辛くないんだよぉ。辛みスパイスも売っているけど、なんか「激辛」って書いてある方がうまそうなんだよぉ。各社が辛さのバリエーションを追求したのに対し、やはり、味へのこだわりを捨て切れなかったんでしょうね。アホみたいに辛くなくても、旨ければいい。うん、旨いよ。なんで全国制覇できなかったんだろうね。どっかで失敗しちゃったんだよね。
 でも、名古屋の企業は全国制覇を目指しながら、実は密かに世界制覇を目指しているんだよね。応援するぜ。(するなら買えよ>いむ)
 そういえば、オリエンタルカレー直売レストランが名神養老サービスエリア下り線にできたそうである。一度喰いに行かねば。さらに。未確認情報なのだが、ここでは「カレーソフト」なるものが販売されているそうである。カレーソフトはカレーヨーグルトを超えられるか!?また、お台場のデックス東京ビーチシーサイドモール4階にも直営店ができたそうである。コミケ帰りにいかが?

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2004.05.24

名古屋の味 手羽先編

 手羽先である。解剖学的に言えば、人間の肘から先がこれにあたる。たいてい、鶏1羽から2個取れる。しかし、骨と皮が目立ち、喰う肉が少なく、喰いにくい。したがって安い。この安い手羽をいかに旨く調理するか。調理のしかたでこんなにもおいしく、しかも安くいただけるお得な食べ方。まことに名古屋の精神にぴったりである。
 手羽先をから揚げにする。それも、普通の鶏カラの揚げ方ではなく、単に下味をつけて揚げただけって感じで揚げる。鶏皮が、衣のようになり、ぱりっと揚がる。味も、わざと胡椒を効き気味にし、その辛さがお酒のつまみにぴったりである。なんぼでも喰える。安いから、1人1皿なんてけちくさいことは言わない。いったい、何羽の鶏が胃袋に収まるのだろう?
 手羽先で有名なのは「世界のやまちゃん」。最近首都圏進出を果たしたらしい。「世界のやまちゃん」では手羽先をフルサイズで出す。前腕は、骨さえ外せれば食べるのは容易だが、人間で言う掌の部分が食べにくい。肉もわずかだがあるがそもそも皮だらけの部分。でも、皮がおいしいんだよね。だから食べちゃう。どこまで食うかは個人の美意識と懐具合による。一方、元祖手羽先を標榜する「風来坊」では、この掌の部分は切り落とされ、前腕部だけが供される。もう、喰って喰って喰いまくるって感じでしょうか。
 もちろん、この喰いにくい部分ですから、ハシなんかでつまんでお上品に食うものじゃない。ハシなんかでつまむ奴はほか行ってくれってな感じ。もう、手づかみ。テーブルにはちゃんと「食べ方お手本」が書いてあり、その通りやれば割と楽に骨を外すことができる。まぁ、それが大量消費に結びつくワナなんだけどな。

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2004.05.23

名古屋の味 シロノワール編その2

 シロノワールの意味について

あれからも、いろいろ調べてみたんだけど、「sirop noir」から来ているという説あり。仏語で「黒いシロップ」って意味なんだけど、あたしゃ、フランス語なんてやったことないからわかんない。オンラインでも英和とか和英はあるけど、仏和ってないし。いろいろたぐると「sirop noir≒melasse」でサトウキビから作る糖蜜のようである。たしかに、シロノワールには糖蜜をかけて食べるけど、あくまで添え物だからなぁ。本名にはなりえないんじゃないのか?ラーメンに胡椒をかけるからといってラーメンを胡椒とはよばんだろう?この説は、数的には異説の領域か。でも「白」+「noir」も仮説ではあるが。

 コメダの分布

なんか、静岡県すっとばして神奈川に飛び火している模様。

   横浜江田店:神奈川県横浜市青葉区荏田北3丁目5−10

   つきみ野店:神奈川県大和市つきみ野5丁目17−1

首都圏でもシロノワールが喰える!情報によればモーニングもあるそうです。近くに行った場合は必ず挑戦すること>関東の人
コメダは1店開店すると、近隣にどんどん増殖する傾向があるので、もしかしたら、数年後には首都圏に黒地にオレンジの看板が林立して、CoCo壱のように「え?名古屋の店だったの?」ってなことになるのかも知れないなぁ。

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2004.05.21

名古屋の味 名古屋コーチン編

 各地で地鶏がブームである。

 鶏は安くてうまいタンパク源として各地で飼われており、飼育種としては卵専用の白色レグホン、肉専用の白色プリマスロック、白色コーニッシュなどが主要種である。しかし、これらは肉がぶよぶよしていて味も地鶏に比べれば劣るとされる。もちろん、種の違いによる味・肉質の違いもあるだろう。しかし、卵などがなぜ物価の優等生といわれるようになったかといえば、鶏を肉・卵製造装置と見るような飼育法をしていることが一因である。栄養たっぷりのエサを与えられ(一時は肉になっちゃった鶏の羽の分解物まで飼料に混ぜてあった)、本来1羽を入れるように設計してあったケージに2羽ぶちこみ、運動不足(=食わせたものを少しでも肉にする)状態にし、成長曲線から一番効率のいい時期(=若鶏)に肉に回す、産卵率の落ちた鶏はさっさとお肉にする、などなど涙ぐましいしうちによって、あんなに安く肉や卵が手に入るのです。したがって、レグホンだろうが、プリマスロックだろうが、農家の庭先で飼われれば、地鶏に負けないくらいおいしい肉や卵を作るはずです。ただ、そんなことをしたら、鶏肉価格が何倍になることやら。

 とはいえ、そういう作り方をされても鶏はおいしいので、安く手に入ったほうがいい。味にこだわりたい人は、手間をかけて飼育された地鶏を食べればいいわけです。その中のひとつが名古屋種、通称名古屋コーチンです。名古屋コーチンは肉卵兼用。卵は年200個前後産むといわれますから、卵専用種の白色レグホンの半分強ですか。まずまずですね。肉は、やはり若鶏の方がうまいらしく、オスは初鳴き直前、メスは産卵直前がうまいそうです。肉は弾力があり、当然うまみも多いそうで。名古屋コーチンはまだまだ生産量が少なく、また、スーパーなんかに卸しても高くて売れないのか、見たことがありません。

 名古屋コーチンを喰いたかったら、名古屋で有名な鶏肉屋、サンワサンワサンワの若鶏で有名な若鶏のさんわなんかの有名店で買うか、名古屋コーチンを扱う料理屋で食べるしかなさそうです。天下の味噌煮込み屋「山本屋本店」では、名古屋コーチン入りの味噌煮込みを食べられます。また、名古屋の独特の料理(気が向いたら書きます)おひきずり(鶏肉で作ったすき焼き)を出す店でも、名古屋コーチンが使われる可能性が高いですね。

 でも、ごめん。あたし、味おんちだから、どっちが名古屋コーチン?って聞かれたら多分答えられると思うけど、1個だけ出されて、これ、コーチン?ブロイラー?って聞かれるとわかんないだろうなぁ。幸せなんだか、不幸せなんだか。

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2004.05.20

名古屋の味 駄菓子編

 駄菓子なんざ、全国津々浦々で売られている。通学路や塾の近くに、昔ながらの今にもつぶれそうな店があり、たいていはおばあちゃんが店番をしている。ガキは10円玉をにぎりしめて、いかにその10円を効率よく菓子に換えるかに頭をめぐらす。駄菓子屋は、算数の勉強の場でもあったし、社会の勉強の場でもあったし、道徳の勉強の場でもあったはずである。だから、今から思えば、メーカー品のお菓子よりおいしくない、そのおチープな味に郷愁を感じるのではないだろうか。さすがに、駄菓子やめぐりすることはなくなってしまったし、そもそも駄菓子屋がどれほど現存するのかもわからない。でも、スーパーのお菓子売り場には、駄菓子コーナーが作られ、コンビニでも駄菓子が売られる。われわれの年代は、この駄菓子の呪縛からは逃れられないのではないだろうか。そのメーカーが名古屋に多いのはあまり知られてはいない。

クッピーラムネ」の「カクダイ製菓」 名古屋市西区名西一丁目
ビニールチューブにラムネ味の菓子を詰めた「マンボ」の「丸義製菓」 名古屋市西区名西2丁目
カステラを串に刺し砂糖をまぶした「花串カステラ」の「梅田製菓」 名古屋市西区栄生
ソフトのコーンの小さい奴に甘いラムネ味の菓子を流し込み固めた「トンガリ菓子」の「井桁千」  名古屋市中村区十王町
小さな箱に4個の丸いオレンジガムが入った「マーブルガム」の「丸川製菓」 名古屋市西区新道
パイプ状の容器にコーヒークリームを詰めた「パイプチョコ」の「マルイ製菓」 名古屋市中村区塩池町
(資料参照先:キャラメル横丁

 この駄菓子は大企業としての採算ベースに乗るものはなく、また、製造装置も専用品が多いそうで、ある駄菓子製造元が閉店すると、その菓子が姿を消すこともめずらしくないそうだ。いずれにせよ、名古屋ばかりにそういうメーカーがあるわけではないが、駄菓子記憶のキーとなるものが名古屋の西区から中村区にかけて集積しているわけである。そして、それを卸す菓子問屋が名古屋市西区の明道町(さっき調べて初めて知ったが「明道町」という町名は現存しない。現町名で言うと名古屋市西区新道一帯を中心とした地帯。町名変更かなんかで消えちゃったのかな。でも、道路の交差点には堂々と明道町と記されている)一帯にあるのもうなずける。

 あなたの記憶にある、子供の頃の琴線に触れる菓子が、実は名古屋の味だったかも。

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2004.05.19

名古屋の味 シロノワール編

 名古屋(正確には愛知県の都市部ほぼ全域と岐阜・三重の一部)には「コメダ珈琲店」というのがある。黒地にオレンジの文字の看板。これが、なにげなく車を転がしていると、ここにもある、あそこにもある、しかし、いざ「コメダに行きたいね」となるとなかなか見つからない、なんか公衆電話ボックスみたいなコーヒーショップである。本店は昭和区の石川橋の近くだが、名古屋のそこここに支店があり、名古屋でコメダを知らない奴はモグリである
 どの店も(フランチャイズなんだろうが)ログハウス調の落ち着いた店内、常連さんはいるんだろうけど、ふらっと入っても違和感がなく落ち着け、長居もOK。それと名古屋では重要なんだが、駐車場もけっこう広めに取ってある。そして、コーヒーも数種類あり、ブレンドとそれを薄めたアメリカン(ほんとは違うけど、そうやってる店も多い)しかない店とは一線を画す、コーヒー好きを満足させられる店である。基本であるブレンドも、コーヒーショップ店主をしてうならせる味を出しており、大変おいしい。また、最近はアイスコーヒーはブラックで出す店が多いのにもかかわらず、あえて、デフォルトは砂糖入り、オプションでブラックというこだわりを持った店である。
 また、コメダは軽食メニューに、ごはんものやパスタものがない。したがって、おなかを満たそうと入ると、パンメニューしかないのでハマることもある。ただし、プレートメニューは充実しており、野菜たっぷりのものを出してくれます。でも、それはあくまでコーヒーのお供。

 さて、このコメダに妙なメニューがある。名前を「シロノワール」。暖めた丸いデニッシュパンの上にこれでもかと冷たいソフトクリームをかけたものである。トッピングにチェリーなど。ふつう、暖めたパンにソフトクリームなんかかけない。せっかく暖めたパンが冷たくなってしまう、ただでさえ融けやすいソフトクリームがとろとろになってしまう、いいことがない。ところが。デニッシュパンにこの融けたソフトクリームがしみこみ、甘みとコクを出すのである。さらに、スプーンでソフトクリームも食べられる、1皿で2度おいしいというメニューなのである。
 シロノワールには、メープルシロップが添付される。この使用方法は2派に分かれる。

 A)先にかける派

ソフトクリームの甘さにメープルシロップの甘みと香りが加わり、おいしさ倍増。ソフトクリーム自体にもメープルの香りがつき、おいしい。
 B)後からかける派
まず、プレーンな味わいを楽しみ、味に飽きがきたら、メープルシロップをかけ、味に変化をもたせて楽しむ。
基本的には正式な食べ方というのはアナウンスされていないのでどちらでも構わない。あえて言うなら、前者は、多人数でわいわい食べる人が用いる手法である。シロノワールに限らず、コメダのメニューは、別に注文者がひと皿たべなければいけないことにはなっていない。みんなで楽しくわけわけして食べることが許可されている。例えば、4人でコメダに入り、全員がコーヒーを注文、ひとりが見せびらかして食おうとシロノワールを頼んでも、ちゃんと4人分食器が用意される。そのため、あとからシロップをかけようなんて悠長なことを考えていると、かけるものがなくなってしまう恐れがある。また、後者は、ひとりで黙々と食べる場合に多い。シロノワールは、結構量がある。したがって、一人で食べると満腹になってしまい、食べきれない恐れがある。そのため、味に変化を持たせて完食を目指すのである。
 あびり亭さんの疑問「シロノワール」の意味だが、コメダは不思議とウェブページを開設していない。したがって、正式なアナウンスがないため、真相は不明である。ただ、各所のウェブページを参考にするとシロ=「白」、ノワール=「noir」(黒)の造語という説が有力である。ノワールのデニッシュに白いソフトクリーム。さぁ、あなたも名古屋に来たら、プリキュアに思いをはせながらシロノワールを食してもらいたい。なお、千種区赤坂町にある甘味喫茶おかげには、高級ソフトクリームを使ったり、抹茶ソフトを使った高級シロノワールがあるそうな。今度いってみよっと。

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2004.05.18

名古屋の味 納屋橋まんじゅう編

 名古屋でまんじゅうといえば「納屋橋まんじゅう」かな。まぁ、どこでも売っている酒蒸しまんじゅうなんだが。(もっとも、製造元に言わせればそんなことはないというんだろうが)

 納屋橋まんじゅうというネームバリューがあるため、この納屋橋まんじゅうは自家消費でなく、進物として利用されることが多いんじゃないかな?もちろん、出店では1個単位で買えるんだが、大抵は化粧箱入りで売られるし。そう確信されるのは、古くなった納屋橋まんじゅうの賞味法がメーカー自ら解説されている点につきる。普通、まんじゅうなどの生菓子は食い残した時の事など考えない。必要な分だけ買うのが当然である。しかし、納屋橋まんじゅうは進物で来ちゃう、それも名古屋だからけちくさい数では来ないため、必ず余る。そうした場合の対処を考えなければならないのだからメーカーも大変だったろう。

・蒸し器で蒸しなおす
・軽く焼く
・電子レンジで暖める
・衣を着けて揚げる
ここまで考えなくてはいけない生菓子って。

 あたしは食ったことはないんだが、本店に朝早く行くと、蒸しあがったばかりの納屋橋まんじゅうが入手できると聞いた。そりゃ、うまかろうて。

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2004.05.17

名古屋の味 鬼まんじゅう編

 鬼まんじゅう。その気になれば家でもできる単純なお菓子。小麦粉に砂糖と隠し味に塩を混ぜて水で溶き、そこに1cm角に切って水にさらしたサツマイモを散らし、蒸し器で蒸しあげただけのもの。別名芋ういろうというくらいで、食感はまんじゅうというよりはういろうに近いものがあります。でも、単純なだけに微妙なノウハウの違いが大きい味の差となってしまいます。
 たまに、店頭販売なんかでみつけてしまうと、この素朴な味恋しさについつい買ってしまいます。覚王山交差点(ってどこだ。あそこの交差点はむちゃくちゃ複雑だぞ)日泰寺の参道の覚王山通りをはさんだ向かいにある梅花堂ってとこがあたしの知っているところでは有名かな。ただ、ここは車で行くとおそろしく大変。でも、たいていの和菓子屋さんで手に入るし、名古屋のパンメーカーも作ってそこそこの味のものを出していますので、入手はわりと簡単。逆に、和菓子の老舗なんかでは、なんか高級ぶった鬼まんじゅうを出しているところもありますが、あれは何か道を間違ったとしか思えません。無骨で素朴。これが鬼まんじゅうの身上でしょう。

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2004.05.16

名古屋の味 コーヒーおつまみ編

 先日、名古屋のモーニングについて書いたが、モーニング時間でなくても、名古屋の喫茶店はちゃんと「お得」なのである。

 コーヒーや紅茶、アイスコーヒーなど(ジュース系ではあまりないが)を注文すると、大抵の場合、お菓子の小袋が登場する。中身は店によって違いがあり、バターピーナッツ、豆に衣をつけたお菓子、あられ、柿の種系、などなど。これを総称して何と呼ぶか。あたしゃ、コーヒーについてきて豆系が多いから「コーヒー豆」だろと提案したが「それは違うでしょ」と言われた。うーん。で、これをおつまみにコーヒーを飲むわけである。うちの娘(大)は、これが結構好きなため、食べずに持って帰ればおみやげに変身するという便利なアイテムである。店によってはクッキー、プチケーキやマドレーヌといった高級品を出すところもある。出ないところは、経営が苦しいか、コーヒー代を極限まで下げているか、外資系(名古屋以外)の喫茶店であろう。

 今は専用品として、小袋に入ったお菓子がメーカーで作られ提供されているが、昔は、お菓子の大袋を買い、直径6〜7cmの小皿に小分けして提供された。大抵はバターピーナツだったな。子供はコーヒーなんて飲ませてもらえないからこのおつまみがうれしかった。そういえば、せこい店だと10円かそこら入れてツマミを回すとピーナツが出るなんて機械を卓上に置いている所もあったが、けちくさくて姿を消してしまっている。(関係ないが、喫茶店なんかの卓上に100円を自分の星座の現金投入口に入れ、レバーを操作すると筒状に丸まった占いの紙が出てくるってのもよくあったけど、今では見ないなぁ。どこから金を入れても出てくる占いの紙の順番は変わらないのは見え見えだったけど)

 ただ、気をつけなければいけないのは、このサービスお菓子が登場するのは、コーヒーなどを単品で注文した場合に限られる。ランチを食べた人は100円で食後のコーヒーが飲めます、なんてのは、コーヒー自体がサービスだから、当然のようにお菓子はついてきません。あしからず。

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2004.05.14

名古屋の味 イタリアンスパゲティ編

 この企画を始めてから重要なことに気が付いた。あたしゃ、名古屋に住んでいるから(正確には隣の市)、名古屋名物ですよと鳴り物入りで説明されているのは他にないものだと認識できるのですが、例えば赤味噌がそうであるように、ごくごく普通であたりまえじゃん、と思っているものが実は名古屋限定品だった場合、認識できないという危険をはらんでいます。

 名古屋をはじめとする東海地方(この東海地方ってのも曲者。愛知・岐阜はOKなんだけど、それに三重は入るのか?静岡は?高校野球なんかで愛知岐阜三重の高校が負けちゃうと、中日新聞は金沢だろうが石川だろうが、なりふり構わず応援を始めるもんなぁ)では、喫茶店が非常に多いことで有名です。特に岐阜なんかは喫茶店で使う金の多さが日本一だそうで。ただ、その喫茶店のほとんどは個人経営の零細なもの。顔なじみになると無理も聞いてもらえ、まったりと長居することもできるんですが、一見さんには敷居が高い。勢い、チェーン展開されている「コメダ珈琲店」なんかに人が流れちゃう。ということで、そういうお店がひとつ、またひとつと灯を消していきます。そのような喫茶店の軽食メニューのひとつ。

 他地域ではナポリタンスパゲティと称しているもの。名古屋では「イタリアンスパゲティ」と称します。スパゲティを炒め、ケチャップで味をつけたもの。具はソーセージ。豪勢な店だと玉ねぎやピーマンが入ります。これが焼いた鉄板皿(ほら、ステーキハウスなんかで使われるような、あれ)に生卵を敷き、半熟の卵焼き状にした上に盛られて出てきます。ジュージュー言わせながら食べる、卵がからんだスパゲティの味は格別。こんな簡単なもの、どこにでもあると思ったら、名古屋限定だったのね。こりはびっくり。

 各社から缶やレトルトで出ている「ナポリタン」は、見た目には似ているんだけど、なんか、スパイスやダシがいっぱい混ぜてあって、まずくはないんだけど、あのケチャップ一点張りのワイルドでパンチのある味がないのよね。もっとも、あんなん、自分でも作れるんだけど。

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2004.05.13

名古屋の味 台湾ラーメン編

 今日は台湾ラーメンなんだけど。

 台湾ラーメンとは、ニラ、モヤシ、そして大量のひき肉が具の、トウガラシで激辛に味付けされたラーメンである。このラーメンは今池の味仙が発祥とされる。(あたしは支店でしか食ったことないけど)したがって、台湾にはこのラーメンは存在しないそうである。
 この台湾ラーメン、とにかく辛い。激辛とはこのラーメンのためにあると言って過言ではない。あたしも、最近はだいぶ辛さに耐性ができてきたが、耐性がなかった頃、このラーメンを食いに連れて行かれた。「激辛」と書いてあったが、ふんふん、辛いのね程度の認識しかなかった。食ってみて反省した。こりゃ、辛いだけで味、あらせんがー!!ほんとに、辛さに圧倒されて、味わうなんて芸当はできなかった。途中棄権。辛さに耐性ができた今でも、完食は無理だ、あたしは。辛くて舌がマヒするだけでなく、くちびるもマヒ。汗だらだらで、バスタオルが欲しくなる。おそらく、完食しないまでも、かなり食べると、「暴君ハバネロ」を食った時のように、●門が痛くなるはずである。(尾篭な話題でごめんなさい)よっぽど辛さ耐性ができている人だけが達観できる食べ物ではないだろうか。
 でも、ありがたいことにこういう軟弱な輩のために、インスタントの製品がスガキヤから発売されている。辛さは一般民間人のために快い辛さまで抑えてあり、「ああ、辛さの中にこんな味が隠されていたのね」と認識できる製品です。
 すいません、名古屋人でありながら、この台湾ラーメンの本当のおいしさはわかりませんが、名古屋にお寄りの折りには、どうぞ、ご賞味ください。

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2004.05.12

名古屋の味 天むす編

 天むすの発祥地が名古屋なのかはよく知らない。諸説あるようですが、でも、天むすが花開いたのは名古屋でしょう。天むすのおいしい店もいっぱいあるはずですが、食い歩きってのをしないので、あまり、店は知りません。ごめんなさいです。
 うちのひいきにしている天むす屋さんは、瑞穂区地下鉄桜山駅に近い路地を入ったところ(あたしも教えてもらうまでこんなとこに店があるの、知りませんでした。そもそも、こんなとこで客が入るのか心配になったくらい)にある「多香野」というお店です。おにぎり各種ありますが、やっぱり天むすセット。天むす5個と赤だし(当然だね)、卯の花の小鉢、漬物が付いて700円くらいかな(最近内税表示になってから行ってないんでわかんない)。
 天むすは、小ぶりのおむすびの具として、揚げたての海老天が入っているもの(というより、おにぎりに天ぷらが埋めてあるという表現か?海老天が外から見えるように握ってある)。もちろん、小ぶりのおにぎりの具ですから、小ぶりの海老。そして、普通のてんぷらと違い、おにぎりの具とするため、濃い目の味がつけてあります。
 これだけのものですので、天ぷらとおにぎりの製造ができればだれでも作ることができるため、何かのセットに天むすがついてきたり、名古屋駅などでも購入できます。だけど、天むすは、揚げたて・握りたてが一番。天むすのおいしさを本当に知りたかったら、天むすのお店にいくしかないのです。 本来、おにぎりは携行食であり、冷たくなってもおいしく食べられなきゃ邪道とも言えますが、言ってみれば、おにぎりの贅沢とでもいいましょうか。

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2004.05.11

名古屋の味 小倉トースト編

 東京の人間に「小倉トースト」の話をしたら気味悪がられた。トーストの上にあんこがのってるの!?って

 名古屋の喫茶店にのみ存在する不思議なメニュー「小倉トースト」。トーストにバターorマーガリンを塗り、そこに小倉あん(たいていは、缶詰の小倉)を乗せたものである。喫茶店によっては、それぞれが皿盛りされて出てくるため、好みの量を乗せながら食すことができる。
 これが、なんでまずく思えるのだろう?そもそも「あんパン」てのが存在する以上、あんとパンは仲良しのはずである。また、菓子パンで「いちごジャム+マーガリン」があるように「あん+マーガリン」(しかし、この時使用されるマーガリンが、なんで判を押したように「ネオソフト」なんだろう?「ラーマ」じゃいけないのかな?)も存在する。あんことマーガリンも仲がいいはずである。それを食パンで実現しただけだから、まずいはずがない。
 なのに、このメニューは名古屋限定メニューなんだな。もしかしたら、大量のあんこがダイレクトで見えるのがいけないのかも。最中も、ちゃんとフタがしてあるしな。おはぎ(ぼたもち)は、全面あんこじゃん。でも、濃度が違うか。あの濃度のあんこが大量に乗っているのが気持ち悪いのか。この色は、赤味噌にも通ずるものがあるしな。
 そもそも、名古屋は見てくれは悪くても、味がいいものは支持するのだ。全国の喫茶店に広めよう、小倉トースト!でにやなんか、採用せんかなぁ。そうすりゃ、全国区になれるのに。

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2004.05.10

名古屋の味 モーニング編

 名古屋の休日の朝は、喫茶店で中日スポーツを読みながら(中日新聞は家で取ってるから、あえて喫茶店に来てまで読まない。読売新聞は読んでたら殺されるし、そもそも置いてない。日経は可)(うちは中日新聞、やめました)モーニングである。他地域でもモーニングセットをやっている所はある。しかし、それはあくまで有料である。名古屋のモーニングは、コーヒーなど飲み物を注文した方は「もれなく」「無料」でサービスを受けられる。したがって、名古屋で朝コーヒーを飲むととってもお得なのである。(名古屋人は「お得」や「お値打ち」という言葉に大変弱い。その言葉を聞くと、普段あれほど固い財布の紐がほどけ、必要ない物まで買ってしまう性癖がある)ただ、注意しなければならないのは、「モーニングサービス」の場合、上記の特典がつく。「モーニングセット」の場合は、他地域と同様、有料メニューなので注意が必要である。
 モーニングサービスの定番はバタートースト。それも5枚切り以上の大きさのものが登場する。それにゆで卵。以上がデフォルトとみていい。店によっては、これにサラダがついたりバナナがついたり、自家製パンが食べ放題だったりする。それでいて、お値段はコーヒー1杯と同額。(当然だが、コーヒーもついている)11枚で10杯分の値段のコーヒーチケットも使用可。(名古屋でこのコーヒーチケットが店のレジ脇に張ってあるのが常連の証)これほどお得なサービスが他地域にあるだろうか!?
 あたしは遭遇したことはないのだが、豊明から幸田に至る地域は、このモーニング競争が炸裂しており(今は知らない)ケーキから、うどんからむちゃくちゃ付いている店があったそうな。もしかしたら、トヨタ系の工場の夜勤の人が、夜勤明けに食べて帰るため、ボリュームを増しているのかもね。
 喫茶店で思い出した。近日、「名古屋の味 小倉トースト編」やりますね。

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2004.05.09

名古屋の味 あんかけスパ編

 ちょっと、ずるをしましたが。

 スパゲティは、全国で食されていますが。名古屋には独特のソースがあります。いろいろな野菜を煮込み、ペースト状にし、トマトで風味をつけた上で、ちょっと胡椒を効かせ気味にしたソースです。基本的に太麺のスパゲティを用い、スパゲティにかけるというより、ペーストを敷き、その上にスパゲティを盛る、といった感じ。トッピングは野菜でもソーセージでもなんでも構いません。この味のつけ方が重要。これを称して「あんかけスパゲティ」。これを売り物にしている店もいくつかあります。
 これを最初にレトルトにしてご家庭でも楽しめるようにしたのが「ヨコイのソース」。初めて食べると、胡椒がとんがってて違和感を感じますが、食べ進めるうちに旨みに変わります。このヨコイノソース、昔は家族全員で食べることを基本にしていたため1パッケージが250g×2とちょっと多めで持て余していたんですが、最近は1食分のレトルトも見られます。他社からも少しづつ出ている模様。

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2004.05.08

名古屋の味 ひつまぶし編

 名古屋に訪れたお客さんをおもてなしするのに、さすがに味噌煮込みや味噌カツなど赤味噌を持ち出すと、好きな人はいいんだが、慣れない人には重過ぎるということで、うちでは、たいていひつまぶしを紹介することにしている。
 ひつまぶしは、まぁ、鰻丼の食べ方バリエーションのひとつである。ごはんに鰻を置き、たれをかける。ここまでなら鰻丼である。ひつまぶしにおいては、鰻は5mm程度の幅に切られ、櫃状の容器に入り登場する。そして、薬味ネギ、細切り海苔、ワサビなどの薬味と茶碗がついてくる。そして、お出汁かお茶。これを忘れてはならない。
 ひつまぶしは、その食べ方に特徴がある。まぁ、薀蓄を述べる場合はローテーションを重視するが、別段、好きな食べ方をすればいいのである。でも、以下の3つの食べ方により、鰻の味三態が楽しめる。

その1:茶碗によそってそのままいただく。鰻とタレとの絶妙なハーモニーを楽しむ。
その2:茶碗によそって、ネギなど薬味をかけていただく。薬味がアクセントとなり、さわやかな味を楽しむ。
その3:茶碗によそって、薬味、ワサビなどを乗せ、その上から添付のお出汁(あるいはお茶)をかけて、お茶漬けにしていただく。さっぱりとした味の中に、濃厚な鰻やタレのコクが入り込み絶妙なハーモニーをかもしだす。
うまく配分すれば、これを2セットいただくことができる。これだけオプションをつけるため、通常の鰻丼より倍近い値段にはなるが、これは、結構他地方の方にもウケがいい。
 うちらが通常接待に利用するのは「あつた蓬莱軒」である。「ひつまぶし」という名称はここの登録商標らしい。(けど、そこらじゅうで使っとるが)本店は熱田神宮のすぐ南にあり、駐車場もあって、車でも行きやすい。また、出店がマツザカヤ本店南館にあり、ここは公共交通機関でのアクセスが便利である。ここは、お出汁タイプで、お茶漬けの際、コクのある味が楽しめる。
 一方、熱田神宮北(というか、熱田区役所のそば)には「大和田」がある。ここは、運がいいときれいな庭園を鑑賞しながらひつまぶしがいただける。ここは、お茶タイプ。さっぱりとした後味が楽しめる。また、ここのおかみさんの名古屋弁は、一般に知られている下町の名古屋弁でなく、山手の名古屋弁である。このタイプの名古屋弁は、もう、めったに聞くことができなくなっている。ここの難点は、駐車場に止めにくいことである。でも、地下鉄で行けば神宮西からすぐである。
 あたしらがよく行くのはこの2軒だが、他にもひつまぶしのおいしい店はたくさんあるはず。名古屋の東にある瀬戸市は、「瀬戸物」で有名なのだが、焼き物を焼く職人は体力勝負のため、よく鰻を食したそうで、瀬戸市近辺にもおいしい鰻屋がたくさんある。瀬戸市ではないが、うちの近くにおいしい出汁タイプのひつまぶしを出してくれる店を発見した。おいしい店が身近にあると幸せな気分になれる。そう言えば、名古屋のチベット、志段味にも、おいしいという噂の鰻屋があったっけ。あそこにもいっぺん行かなくてはな。

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2004.05.07

名古屋の味 ところてん編

 いや、別に名古屋名物にところてんがあるとは申しませんが。

 名古屋のところてんは、酢醤油で食べる。黒蜜をかけたいただき方は京都の清水ではじめて知った次第。ところてん自体も、酢醤油の味も、別段他地域とは違うとは思わない。問題はその食べ方である。

 あたしは親に「ところてんは、箸1本(1膳にあらず)で食べるんだよ」と聞き、ひところ実践していた。ところてんはやわらかいので、箸でつまむと切れちゃうから、このようないただき方をするそうで。厨房の頃、うちの地域に「弘法さん」という風習が残っており、徳のあるご家庭が、駄菓子やところてんを来た子供に振舞うというものであった。その時の箸も1本であった。
 うん、今のあたしはちゃんとところてんを箸でつまんでも切らないよ。箸1本じゃ食いにくいよ、確かに。これって、ライスをフォークの背に乗せる風習と通ずるものがないか?でも、そんな風習があったのさ。今じゃすたれたかも知れないけど。あたしも、今は箸1膳で食ってるよ。

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2004.05.06

名古屋の味 きしめん編

 さて、困った。きしめんの魅力ってなんなんだ?

 きしめんは名古屋名物として広く知れ渡っている。うどんよりグルテンが少なく塩分も少ない(=コシが少ない)平たい麺のことである。その「きしめん」という名は、むかし雉肉を入れた麺「きじめん」がなまったと言われるが、よくわかんないというのが実情のようである。平たければいいかというとそうではなく、例えば甲州の「ほうとう」も形状としては平たい麺であるが、これをして「きしめん」という輩は名古屋には存在しない。やはり、きしめんは、あの幅、あの厚さでなければならないのだ。
 きしめんの基本は、湯がいた麺(そういえば、うどんや蕎麦を温めるのに使うのはラーメン屋さんなんかで使っているような取っ手がついたザルなんだが、駅のきしめんスタンドでは、おしぼり置きの親玉みたいな取っ手のないザルで暖めている)に東京のうどん様の色の濃いダシをかけ、トッピングにネギ、甘辛く煮た油揚げ、そして花かつおを盛る。駅きしでは実現されないが、ゆでたホウレンソウを置けば最高である。月見、てんぷらなどもあるが、やはりスタンダードなきしめんが一番である。豊橋駅で供されているきしめんのトッピングの油揚げは、ただきざんだだけのもので、名古屋の本流からははずれるが、これはこれでうまかった。バックに豊川稲荷がある分、油揚げがおいしいんだろうか。
 なぜに名古屋人はきしめんを愛するのか。もしかしたら愛していないのかもしれない。なぜなら、あたしの知っている限り、名古屋にはうどん屋もそば屋もあるが、「きしめん屋」っていうのは聞いたことがない。せいぜい宮きしめんの直営店くらいなもんだ。一方で、きしめんは愛されている。駅にある麺類どころは、必ずきしめんがメインである。もちろん、うどんも、蕎麦も食える。でも、そんなもん注文した日には周りから「なんできしめん食べーせんの?こんなにうみゃぁのに」という視線がつきささるはずである。
 関西のうどん。これはコシがあり、食べたという実感がある。それに対し、前述の通り、きしめんにはコシが少ない。また、平たい分、調理に時間がかからないかというとそうでもなく、そこらへんのうどんと大して変わりはない。また、用途としてもうどんと大差ない。あえて言えば、きしめんは、おチープなジャンルに傾いている感はある。それではなぜにきしめんが愛されるのか。あたしゃ、あの食感にあるんじゃないかとふんでいる。強いて言えばワンタンの食感を麺で実現したという感じか。駅きしなどは作り置きしておかなければならない関係上、規定より太くなっているが、高級なきしめんほど薄くて、のどごしではなく、唇触感、舌触感がいい。そのためには、コシはあえて少ない(かと言ってぶちぶち切れちゃってはいけないんだけど)ゆえんではなかろうか。これが、コシを求める関西の人には理解できない、細い蕎麦に慣れている関東の人には食いにくい、となってしまうのではないか。
 で、いちばんおいしいきしめんはというと、名古屋駅のきしめん、その中でも新幹線ホームの中のきしめんが一番おいしいと思うのだが。新幹線という名古屋の顔での営業なので力を入れているのか、それとも、おいそれと行けない所にあるから雰囲気的においしく感じられてしまうのか、はたまた、これで当分名古屋の味が味わえない・やっと名古屋の味にありつけたというおいしさなのか。

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2004.05.05

名古屋の味 ういろう編

 伊藤さんに励まされて、名古屋の味第3弾。今回はういろうなど。

 とは言ってもなぁ、うちは「わーい、3時だ!今日のおやつはなんにしよう?んじゃぁ、ういろうだ!」なんてことにはならない。逆に「手土産、何にしよう?ういろにすっか!」とは、なる。名古屋の贈り物文化を象徴するものに、結婚式の引き出物がある。今はその傾向は薄れたし、あたしらの結婚式の時も、そうしないよう腐心したのだが、そう腐心しなければならないほど、名古屋の引き出物はすごい。量も重さも他を圧倒する。引き出物が小さいとけち臭いと思われる。当然、重量もそれなりになければいけない。大きくて重いもの、それだけたくさんの引き出物を出して自己満足というか、安心するんですね。名古屋駅の新幹線ホームで、その引き出物を引きずって途方にくれている東京の人をよく見かけます。ちなみに、名古屋の引き出物フルコースだと、

鯛の尾頭付き塩焼き1匹
幕の内弁当のおかずの部分だけ集めたような折り
赤飯たっぷりの折り
紅白饅頭様の砂糖の詰まったもの
引き出物本編(かなり大きさがあるもの)
鰹節(今ではパック入りで許してもらえるが、以前は削る前のアレ)
ケーキやお菓子もつけなきゃね
ざっと思い出しただけでもこんなくらい。出す人はもっとつける。てな感じで、名古屋の手土産は重量と体積が要求される。それにぴったりなのが「ういろう」ではないだろうか。1本360g、青柳の7本フルセットなら2500gもある。名古屋の手土産としては満点でしょう。ということで、名古屋人がういろうを手土産に持ってきた場合は、最大限のもてなしだと思ってやってください。

 さて、いままで「ういろう」と表記してきましたが、正確には正しくありません。名古屋のういろう二大メーカー「大須ういろ」はういろで、「う」はつきません。一方、「青柳ういろう」の場合はういろうで「う」が付きます。ここでは、一般的なういろうと表記させていただいております。

 片方のメーカー、「大須ういろ」は「ないろ」という商品を作っています。ういろが「外郎」なのに対し、しゃれでないろは「内郎」としているようです。このないろというものは、ういろうが米粉と砂糖、香料、着色料なんかで作られるのに対し、こしあんが加えられており、ういろうと羊羹の中間型といえる商品だそうです。

 一方、「青柳ういろう」は、耳にタコができるほど聞かされたCMが名古屋人のDNAに織り込まれています。ここで歌われる「白・黒・抹茶・上がり・コーヒー・ユズ・桜」の上がり問題。あたしゃ、上がりだと思っていたのだが、「あずき」という人もいて、おっかしーなーと思っていたのですが、青柳ういろうのウェブページによると、当初1年半ほどは「上がり」と称していたが、その後「あずき」にし、CMもそのようにしていたので混乱が生じているとのこと。どっちも正解なのね。ちなみに、今は「上がり」に戻しているそうです。また、7つの味と言っていた味のラインナップのうち、売れ行きが悪い「コーヒー」と「ゆず」が製造中止になっていて、駅の売店で「おっかしーなー」と思っていたのです。で、現在でもフルサイズのういろうではこの2色は発売されていないのですが、ハーフサイズのういろうでは復活しているとのこと。よしよし、それでこそ青柳ういろう。でも、あたしは「桜」が好き。

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2004.05.04

名古屋の味 味噌カツ編

 名古屋の赤味噌文化の象徴といえるものの横綱に味噌カツがある。名古屋在住のあたしらでも、ソースをかけて食う時もあるし、店に設置してある秘伝のタレをかけて食う時もある。しかし、なんでもかけていいよと言われると、あたしは間違いなく味噌を選ぶだろう。
 本来の味噌カツってのは、土手煮(牛のモツ、牛スジ、こんにゃく、ゆで卵、大根、ネギなどを赤味噌、砂糖、みりんなどで調味した煮汁で煮たもの)を食した後の煮汁に串カツをつけて(あるいは、土手煮のナベに直接、串カツをどぷんとつけて)(もちろん、これをやるのは店の人。客がこれやったら半殺しでしょうな)食するものであったと聞く。名古屋で有名な大須にある「矢場とん」の味噌カツは、この系統である。矢場とんは、昼時に見ると、必ず店の外まで行列を作っている。店はそんなに狭くはないので、少し待てば入れる。しかし、だいたい大須に行く時は、そこら中歩き回って疲れているため、並んでまで食おうという体力が残っていない。あるいは、並ぶ時間が惜しいということもあり、ついつい敬遠してしまう。かといって、空いている中途半端な時間帯に味噌カツなんか食うと、その後の食生活に支障をきたすので、これもだめ。なかなか矢場とんには行けない。
 まぁ、矢場とんでなくても、要はトンカツを上記味噌液につければ味噌カツになるから、他の店でも味噌カツは楽しめるので、困ることはない。ただ、「土手煮」を作っている店というのが、結局呑み屋さん系になってしまうため、一般のトンカツ屋さんでは、この味噌液が用意できない。そのため、かなりの店舗では、赤味噌に酒・みりん・ダシ・砂糖などを加えて伸ばした味噌だれをトンカツにかけて味噌カツとしている。これはこれで、濃厚な赤味噌の味が楽しめる。これに小口切りのネギなんかが乗っていれば最高である。
 名古屋大学の学食、今はだいぶかわっちゃっているんでしょうが、あたしが通ってた頃は定食がメインで、コックのおっちゃんの気分しだいなんだけど、たまに「串カツ定食」なんてメニューが出たりして、さらに、おっちゃんの気分がいいと(かどうかは知らないが)味噌だれ・ネギがかかってる。当然、それを頼み、至福の昼食の時を楽しむことになる。
 味噌カツは、赤味噌文化圏以外の人から見ると、死ぬほど塩辛いように見えるけど、かかっている味噌をぺろぺろ舐めても大丈夫な味です。赤味噌に拒否反応を示している人に無理に食べさせようとは思わないけど、食べなれると病みつきになると思うのはあたしだけだろうか?

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2004.05.03

名古屋の味 スガキヤ編

 スガキヤは、名古屋を中心とした基本的には甘味屋であるが、たいていスガキヤに行く時はラーメンを目当てに行くのが普通である。甘味屋と書いたのは、いちおう、このスガキヤの出発点が甘味屋にあるからである。
 スガキヤのラーメンは、ラーメン通に言わせれば、はっきり言ってうまいラーメンではない。麺は伸び気味、スープは豚骨系の色なんだが、和風だしと合わせてあり、豚骨一本のスープほどにはコクはない。(ちなみに、風評で、ここのスープのダシに○ビを使っているという噂があるが、そもそも、こんな安いラーメンでヘ○のダシなんか使えっこない。以前、スガキヤにバイトしていた子から聞いたのだが、スープが煮詰まると鍋肌に膜がこびりつき、それがはがれてヘ○の皮のように見えたのではないかというものであった)ラーメン屋評価で行けば、かなり低い評価しか得られないと思われる。
 スガキヤは、大きめのスーパーなどにテナントで入っていることがほとんどで、単独店もあるにはあるが、珍しい存在である。そして、ラーメンが通常のラーメン屋の6割くらいの価格で食べられるのがポイント。入りやすく、昼時以外は居座りやすく、値段も手ごろということで、安さが身上の中学生高校生には救世主のような存在なのである。そして、このラーメンの味、香りは、おそらく東京だと「もんじゃ焼き」、大阪だと「たこやき」や「お好み焼き」のソースの香りなんかと共通する、インプリンティングされた味というものであろうか。したがって、決してうまいもんではないんだが、無性に食いたくなる時があったり、店の横を通ると、後ろ髪を引かれるようになってしまうのであろう。
 甘味系も、決して高級な味や品揃えではなく、ソフトクリームやあんみつ系のオーソドックスなものだが、やはり、これも価格が中高生の味方。もっとも、わしは食い気の方だったんで、スガキヤの甘味はそれほど重要視はしていなかったけれど。

 しかし、向上を怠る企業に未来はない。スガキヤもセットメニューを作り、たきこみごはんをメニューに入れたり、カレーラーメンやネギラーメンなど新顔を登場させたりしているが、メインのラーメンがかすむことはない。先日、大須のスガキヤに入った際、「太麺にしますか?細麺にしますか?」と聞かれた。おそらくこの店はアンテナショップなんだろうが、目指す方向間違っていないか?と真剣に思ったぜ。スガキヤはいつまでも中高生の味方であって欲しいものである。

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名古屋の味探検隊

 どうも、他地域の人には名古屋の味に偏見があるようで由々しき限りである。ここはひとつ、名古屋の味を紹介して、少しでも名古屋の味を理解してもらおうという企画である。もっとも、あたしには「食い歩き」なんてぜいたくなことをしたことはないので、あくまで、自分の味わってきたもの、自分が聞いて知っているものを紹介することにする。

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