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2013.03.06

関係ない人にはとことん関係ないが

 今日は休暇を取って、某所に行った。せっかく街中に出てきたのだから、街中を闊歩しないといけない。ということで、名古屋市科学館に行ってきた。とは言うものの、科学館はついこないだ行ってきたところである。でも、前回は実質プラネタリウム見て帰ってきた感じだったし、高校生の時は、毎月、北原政子さんの声を聴きにプラネタに通っていたんだから悪いことは何もない。

 新装なった科学館は、展示にも磨きがかかっている。まぁ、耐震とかで残すことはできなかったんだろうが、まっさらにして建て直したからこそ、根本から展示を作り直せたという感があり、ちゃんと金を使えばいいもんが作れるという典型であろう。一方、愛知県は、名古屋市にむちゃくちゃ対抗意識を持っているくせに、けちくさい金の使い方しかできないため、貧乏くさい施設しか作ることができない。さらに、メンテナンス費用もけちっているので、施設は急速に劣化する。

 新装なった科学館なので、展示もけっこう真面目に見ている。今日はほぼ朝イチだったので、放電ラボ第1回の一番に並ぶことができた(もっとも、並ばなくても、時間までに集まれば見れた状態だったが)。今日は前向きなので、「実験に参加したい人~~」の誘いは真っ先に手をあげる。今日はバンデグラフ起電気を起動させ、金属球とあたしの人差し指の間に放電させるというのをやった。静電気の放電なんてしょっちゅうだから慣れっこなんだが、連続で火花が飛ぶのはなかなか得難い経験であった。あたしゃ、髪の毛が短いから逆立てる実験は、やっぱり女性だわな。

 そのあと、サイエンスラボを2セット見る。職場じゃできんが、ああゆうショー的な実験、できるようになっていて損はなかろう。

 さて、今日はもう一つ、やりたいことがあったのだ。「周期表」。

 周期表を描いて、そこに元素の現物を展示するってやつ。ありきたりだが、あんがい新鮮。実際にはこんな感じに展示されている。

P1000130_r

 問題は、ランタノイド系列とアクチノイド系列。3族に含まれるそれぞれ15元素の総称だが、これをまともに周期表に入れようとすると、長長周期の周期表を書かねばらならくなり、横幅が14マス分増えてしまい載せづらい。そのため、長周期の周期表であっても、この系列は周期表外に書かれることになる。この展示も同じようにしているのだが、このような構成のため、3族のわくから線を下に引きだし、次の列=4属から並べたのだ。都合よく、元素数はともに15なので、右側がそろってラッキー、という状態だ。

 しかし、周期表本体とランタノイド・アクチノイド系列の分離がきちんとされていないため、例えばルテチウムとローレンシウムは、18族の列に並んでしまっているのだ。

P1000132_r

 そうすると、外見上、ルテチウムとローレンシウムは18族元素のように見えてしまう。こりゃいかんのじゃないか?まぁ、もっとも、18族ってったって、今の高校生だって聞いているはずなのに、ちゃんと説明できる奴は、文系ではほとんどいない、理系も悲しいけど、中・底辺校では半数も答えられんのだわ。だから、ルテチウムとローレンシウムがどこにあろうと知ったこっちゃないと思う。そもそも、57~71、89~103がなんでこんなところにあるかなんて疑問にすら思わない人間の方が圧倒的に多く、知っている人間は「いかんねぇ」と思うから、実害はないっちゃぁ、ないんだが。展示自体が間違っているわけじゃない、表現方法に配慮がないという問題。ちょうど、ボランティアの解説員さんがいたんで、気持ち悪いよーと学芸員さんに伝えてもらったんだけど、直るかなぁ?直んないだろうなぁ。

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コメント

あまのさん、こんばんは。

 まずもって、勉強になりました。ありがとうございました。もっとも、あたしみたいな不勉強な人間はさておいて、科学館の学芸員さんはたぶん、ご存じで、設計の際、候補の一つにはあったはずです。ただ、置く場所のスペース、特に高さを考えると、採用できなかったんだと思います。今の最上段が、下から見える限界の高さだそうです。

投稿: 井村 瑶茉 | 2013.03.10 21:11

http://www.ss.scphys.kyoto-u.ac.jp/elementouch/ こんな試みも理解されないのかもしれないですにゃ

投稿: あまの | 2013.03.10 11:55

いぶきさん、こんばんは。

 あたしがこの商売始めた頃は103番元素ローレンシウムが最後だったんですけど、加速器と検出器の進歩により、現在では、未確認であれば118番元素までみつかったとされています。命名されている元素でいえば116番元素リバモリウムです。途中、113番と115番はまだ未確定で飛んでいますが。

 ちなみに113番元素は確定されれば、日本初の元素発見となり、ジャポニウムという名前がつくかも知れないと期待されています。いずれにせよ、原子番号93以上の元素(超ウラン元素と言います)は、人工的に作り出された元素ですから、乱暴な言い方をすれば元素を2個ぶつけてくっつければできあがります。もっとも、その装置を1回動かすのに安くても数百万円、ヘタすりゃ億の単位金が要るので、金がないのにえらそうな態度を取ることで有名な文部省がのさばっている日本では、そのための予算や機器が確保できないため、最初で最後になるかもしれません。

投稿: 井村 瑶茉 | 2013.03.08 20:53

お疲れ様です。
うーん、ランタノイドとアクチノイドを配置するのに工夫は要るのがわかるけど、この設備ではそれらがそうと判る様な何か線とか仕切りが必要な気がします。まあローレンシウムを希ガスと勘違いする様な輩はいないとは思いますけどね。
ところでこの元素表は何番まで載せていますか?写真だと118番まで載せているみたいですが。

投稿: いぶき | 2013.03.07 21:56

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